なぜ東扇島に「大型バス」放置? 落書きだらけの廃車状態… 約1年放置の現状はいかに
今後どうなる「放置バス」 管理者である川崎市港湾局に聞いてみた!
東扇島東公園駐車場を管理する川崎市港湾局川崎港管理センター港営課に、この放置バスのことを聞いてみました。
――「バスの撤去手続き中」という貼り紙が貼られていますが、現在、どのような手続きが進められているのでしょうか。
早期の撤去に向けて現在検討中であり、手続きを進めています。
具体的には所有者に対して撤去するように要請しております。
――このバスはいつ頃から東公園駐車場に停まっていますでしょうか。
2021年5月24日、東扇島東公園管理事務所の管理人から、「駐車場において動きのない大型バスがある」との報告がありました。
――撤去費用は誰が負担するのでしょうか。 また、大体どれくらいの金額になりますか。
所有者負担となります。
金額は未確認ですが市が撤去などをおこなった場合はそれに要した費用と考えられることとして駐車場料金相当額が生じる予定です。

――このバス以外にもこれまで不法投棄はありましたか。その場合、どのような措置が取られましたでしょうか。バスの不法投棄はどのような条例違反になりますでしょうか。
これまでも車両の不法投棄はありました。所有者が判明しない場合はやむを得ず市で撤去処分しております。
川崎市港湾施設条例第9条の違反となります。
【川崎市港湾施設条例第9条】
第9条 市長は、次の各号のいずれかに該当する物件については、その所有者又は占有者に搬出又は撤去を命ずることができる。
(1) 港湾施設に放置してあるもの
(2) 許可を受けないで蔵置し、又は設備したもの
(3) 公益上その他市長が必要と認めたもの
――駐車場利用者からクレームなどはありますか。
危険なのでどうにかしてほしいなど意見が寄せられています。
また、動かないバスが長い間放置されることによって、市民が本来利用できるはずの駐車場スペースがなくなり市民の皆さんに大変な迷惑が掛かっています。
また、景観も悪く、公園利用者が怪我などに巻き込まれることが危惧されます。
※ ※ ※
東扇島東公園の人工海浜は「川崎市で50年ぶりに復活した砂浜」として当時話題になりました。
これからの時期、潮干狩りを楽しむ人々でにぎわう場所で、天然のあさりが獲れる貴重な砂浜でもあります。
東扇島東公園へのアクセスは自家用車での来場が多いため、不法投棄された大型バスが5-6台分の駐車スペースを占領していることは非常に迷惑です。
不法投棄のバスが一刻も早く、所有者によって撤去されることを願うばかりです。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。





















