ガソリン高騰時代の救世主!? なぜ「コストコ」のガソリンは安い?会員になり元を取るには年間どれくらいの給油量が必要?
ガソリンの価格差だけで十分年会費の元が取れる
ではコストコのガソリンは、どうしてこんなに安いのでしょうか。それにはいくつかの理由が考えられます。
まずコストコが、店舗そのものに非常に大きな集客力を持ち、かつ来店客が年会費を払っているメンバーであるということです。
一般のガソリンスタンドは客寄せのために粗品を配るなどして販促に励みますが、コストコは「せっかく年会費を払っているんだから」と多くのメンバーが自発的に買い物に来て、“ついで給油”するため、ガスステーション独自の販促活動は不要です。
さらにその逆に、給油に来た客の“ついで買い物”も期待できるため、安いガソリンは有力なマーケティングツールにもなります。
またガスステーションの運営がローコストであることにも注目です。
販売するのは灯油も含む燃料だけで、一般のガソリンスタンドのようなメンテナンス業務は手がけないため、そうした設備や人員は不要です。
また決済はコストコ指定のクレジットカード(コストコグローバルカード、コストコオリコマスターカード、Mastercardブランドのクレジットカード)またはチャージ機能付きコストコプリペイドカードによりキャッシュレス化されており、お釣りの用意、現金を安全に保管する場所など、扱う手間もありません。
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では、ガソリンの価格差だけで年会費の元をとるとしたら、実際にどのくらいの給油量が必要なのでしょうか。
コストコの一般的なメンバーである「ゴールドスター」は年会費4840円です。
仮に周辺のガソリンスタンドと1リッターあたり10円の価格差だとすれば、484リッター入れると年会費とトントンになります。
会員の期間は1年ごとの更新ですからこれを月あたりに直せば約40リッターで、よほどのサンデードライバーでなければ楽にクリアできるハードルだといえるでしょう。またビジネスメンバー(すべての事業所、自営業、非営利団体、官公庁等の事業主、または事業主に相当する方が対象)の年会費は4235円なので、さらにハードルが低くなります。
なおコストコのガスステーションでの決済には、前述のように指定のクレジットカードまたはプリペイドカードが必要です。
いずれかのMastercardブランドのクレジットカードに入会する、または給油前に店舗内でプリペイドカードを購入またはチャージする必要があるので、注意してください。
いい記事で参考にはなると思いますが、
>会員の期間は1年ごとの更新ですからこれを月あたりに直せば約40リッターで、よほどのサンデードライバーでなければ楽にクリアできるハードルだといえるでしょう。
とありますが、ウチの小型車(ハイブリッドではないガソリンエンジン)は昨年1年間で約7000キロ走行、1日平均20キロ走行だけど使ったガソリンは月37リットル(年約440リットル)です(給油のレシートを全部エクセルに入力)。通勤や子どもの送り迎えなどで毎日利用する、クルマが無ければ生活できない地域です。「よほどのサンデードライバーでなければ楽にクリアできるハードル」というのはずいぶんと言い過ぎなのでは?それとも著者さんはよほどガソリン食いの大型車にお乗りなのでしょうか?