「シーマが無ければスカイラインに!」 日産セダンどうなる? 今夏生産終了で販売店の反響は?
日産を代表するセダン「シーマ/フーガ」が2022年夏に生産を終了することが報道されています。SNSでは生産終了を残念がる声が多く見られますが、販売店では実際にどのような声が届いているのでしょうか。
日産セダン「シーマ/フーガ」が今夏生産終了 販売店の反響は?
日産の高級セダンである「シーマ/フーガ」が、2022年夏に生産を終了することが各紙で報道されました。
SNSでは生産終了を残念がる声が多く見られますが、販売店では実際にどのような声が届いているのでしょうか。

初代シーマは1988年に、初代フーガは2004年に発売され、とくにシーマは発売当初社会現象を巻き起こすほどの人気を誇っていました。
2012年からは兄弟車という関係となった両車ですが、高級セダンらしい上質で滑らかな乗り心地はもちろん、伸びやかなボディや、優雅さ、力強さを具現化したようなエクステリアが特徴となっていました。
そんなシーマ/フーガが生産終了となる背景には、セダンというボディタイプ自体の不人気があります。
現在では、日常使いに優れたコンパクトカーや、多人数乗車が可能なミニバン、スタイリッシュでスポーティなSUVに人気が移り変わっており、セダンを選ぶ合理的な理由が薄くなりつつあるのが実情です。
また、日産では近年、エンジンで発電してモーターで走る「e-POWER」というハイブリッドシステムや、電気自動車(EV)の開発に力を入れており、世代の古いシーマ/フーガのプラットフォームを利用し続けるには限界があったものと考えられます。
では、シーマ/フーガの生産終了をうけて、販売店にはどのような声が届いているのでしょうか。
東京の日産販売店関係者は、シーマ/フーガの生産終了の報道を受けた反響について、以下のように話します。
「当店でも、『シーマとフーガが生産終了するのは非常に残念です』という声を非常に多くいただいております。
また、なかにはオーダーしたいとおっしゃってくださるお客さまもいました」
この担当者によると、現時点での両車の生産枠は、シーマ/フーガともにほぼ終了しており、オーダーを受けることは難しいようです。
さらに続けて担当者はこう語ります。
「正直なところ、シーマ/フーガは、セダン人気が落ちたり、ライバルに比べて魅力が少なかったりしたことから販売も低迷しており、生産終了するのはやむなしではないかと思います。
当店では、両車の代わりに、お客さまには同じセダンの『スカイライン』や新型EVの『アリア』をすすめるようにしています」
また、SNSでは両車の生産終了について「シーマ/フーガが生産終了されてしまうので、もっと新しいセダンを出して欲しい」、「シーマやフーガが無くなるのは残念」、「シーマ/フーガの生産終了のニュース見たけど、まじできちゃったか」、「2台とも大好きなクルマだったのに残念」というように、両車の生産終了に対する悲しみの声が多く見られます。
※ ※ ※
現時点で、シーマ/フーガの生産終了について、日産から公式なアナウンスはありません。
また一部報道では「スカイラインのハイブリッド車の生産も終える」とあり、真相は不明ですが、セダンが生き残るためにはなんらかの起爆剤が必要なことも事実なため、なんらかの動きがあるのかもしれません。
しかし、歴史のある名前だからこそ今後新型EVとして再びシーマ/フーガが復活する日が来る可能性も否定出来ず、今後の動向に関心が寄せられます。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。



























