クルマの窓「バット」で叩くとどうなる? 水没時に効果的な割り方は? 備えておきたい「脱出用ハンマー」とは

クルマが水没すると水圧でドアが開かなくなってしまいます。そこで、車内にありそうなものと「緊急脱出用ハンマー」で窓を割る実験を実施。結果はどうなったのでしょうか。

車内にあるもので窓が割れるか実験してみた!

 JAF(一般社団法人日本自動車連盟)東京支部は、東洋大学 経営学部竹内ゼミの学生5名と合同で実施した「緊急脱出用ハンマー代用品実験」の様子をまとめた実験動画を2022年3月17日に公開しました。

緊急脱出用ハンマーで窓ガラスを破砕(画像:国土交通省)
緊急脱出用ハンマーで窓ガラスを破砕(画像:国土交通省)

 車両が水没したときに水圧や電気系統が効かなくなってドアや窓が開かなくなることがあります。

 そのような事態を想定し、車内にありそうなもの10点と緊急脱出用ハンマーで窓(サイド)を割ることが可能かどうかをテストし、脱出方法として適切な道具を検証しました。

 車内にありそうなものとして用意されたのは、「袋に入れた小銭」「スマートフォン」「ヘッドレスト」「クルマのキー」「リップケース(硬いプラスチック)」「辞書(分厚い本)」「水筒(ステンレス製)」「傘」「ゴルフクラブ」「野球バット」の10点です。

 20代女性と男性(学生)が座席に座った状態でそれぞれの道具で窓を割る実験をしたところ、次のような結果になりました。

 袋に入れた小銭:袋が破れて小銭が散乱
 スマートフォン:角の部分を使って窓の隅を叩いても割れない
 ヘッドレスト:挿し込む方で叩いても窓は割れない
 クルマのキー:小さいため握りづらくて窓は割れない
 リップケース:窓の隅をねらって叩いても割れない
 辞書:角で叩いても窓は割れない
 水筒:力いっぱい叩いても窓は割れない
 傘:先端が滑って窓は割れない
 ゴルフクラブ:クラブが滑って窓は割れない
 野球バット:手応えはあったが窓は割れない

 いずれの代用品でも窓を割ることはできませんでした。

 一方、「緊急脱出用ハンマー」を使って窓を割ってみたところ、軽い力で叩くと一瞬で窓が割れたことから、緊急脱出用ハンマーの必要性が充分に確認できたといいます。

なお脱出用ハンマーには、金づちタイプ、ピックタイプ、ポンチタイプなどいくつかの種類があり、それぞれ使用方法は異なります。

 金づちタイプでは金づちのように握って先端で窓を叩き割るものです。ピックタイプはアイスピックのように握って窓に叩き付けます。

 一方のポンチタイプは先端を窓に押し当てると突起物が飛び出して窓を破砕する仕組みです。

 また、割るべき窓としてサイドやリアの強化ガラスは有効ですが、フロントは合わせガラスが採用されていることもあり、ほとんどの場合ヒビが入るだけに留まります。

 そのため、平常時にガラスのタイプを確認しておくほうが良いでしょう。

※ ※ ※

 JAFでは台風接近時や大雨警報が出ている際の不要不急の外出は控えるように呼び掛けています。

 万が一クルマが水没するなどしてドアの開閉が困難な場合は、緊急脱出用ハンマーを使用して脱出するのが適切です。

【画像】窓は「割る」とどうなる? バリバリ… 脱出用ハンマーで粉々になった窓を見る!(15枚)

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