給油時の「水抜き剤入れますか?」なぜ減った? ガソスタ定番セリフを耳にしなくなった理由とは
かつてはガソリンスタンドでの定番だった「水抜き剤入れますか」というセリフですが、最近では勧められることは減っているようです。なぜ勧められることが減っているのでしょうか。また水抜き剤とはどのようなものなのでしょうか。
なぜ最近のガソリンスタンドでは「水抜き剤」勧めなくなった?
数年前までガソリンスタンドでは、給油時に「水抜き剤」の購入を勧められることもありました。
しかし最近では勧められる機会は減っているようです。そもそも水抜き剤とはどのようなものなのでしょうか。

神奈川県内のガソリンスタンドのスタッフによると「水抜き剤は購入される機会が少なく、ほとんど在庫を用意していない」といいます。
また、カー用品店「オートバックス」の広報担当者は「当店でも一部取り扱いはありますが、さほど需要は高くありません」とし、「存在自体を知らないお客さまも多いことが考えられます」といいます。
実際にSNSでは、「水抜き剤なんのために入れるかわからないけど、とりあえず頼んでみた(笑)」、「一度も使ったことないんだけど…なんのために入れるの?」という声も多く見られ、水抜き剤の認知度はさほど高くないことがうかがえます。
そんな水抜き剤ですが、前述したように最近では積極的に勧められる機会が少なくなっています。
その背景には、ガソリンスタンドの変化が第一に挙げられます。
かつてのガソリンスタンドといえば、給油をスタンドのスタッフがおこなうフルサービスが主流でした。
しかし現在では給油をユーザーがおこなうセルフサービスのスタンドが増加しています。
そのため、以前に比べるとスタッフとユーザーの接点が少ないことから、水抜き剤といった用品を勧める機会が減少しているようです。
東京都内のガソリンスタンドのスタッフは次のように話しています。
「以前までは、オイル交換や水抜き剤などを勧めることが多かったです。
しかし、数年前にセルフ式に変わってからはお客さまと接する時間は減りました。
また同時にひとつの商品を販売する方針からカード加入の販促に変わったこともあります。
これはひとつの商品の販売よりもカード加入などにより、また来店頂くことにシフトしたということです」
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一方で、売上に繋がるという観点から、クルマの年式にかかわらず、積極的に水抜き剤を勧めるガソリンスタンドもあるようです。
勧められた場合には、自車の年式や必要性を考慮したうえで購入を検討するのが良いかもしれません。


















