4月1日から「個人情報保護法」が改正! クルマ売買時の「個人情報」はどう扱われている? 実情はいかに
昨今は個人情報の扱いが厳しくなりつつあります。そうしたなかで、クルマの売買時に個人情報が必要となりますが、実際にどのように扱わているのでしょうか。
クルマに潜む個人情報!中古車店ではどのように扱われている?
2022年4月1日に、個人情報保護法が改正されます。情報の取り扱いには慎重になる必要がありますが、実はクルマにも多くの個人情報が隠されています。
そんな個人情報は、クルマを売買した際にどのように取り扱われているのでしょうか。
氏名や住所など自身の個人情報の保護は非常に慎重になるものですが、そんな個人情報の取り扱いが定められている個人情報保護法が2022年4月1日に改正されます。
今回の改正内容は、個人が保有しているデータの利用停止や第三者提供の停止をすることができる要件を緩和するなど、より本人の個人情報における権利が強化されるものとなりました。
個人情報にはさまざまなものがありますが、クルマに関係するものも少なくありません。
例えば、クルマにおける個人情報のひとつとして挙げられるのは、自賠責保険の証明書や、自動車点検整備記録などです。
ちなみに、日本自動車整備振興会連合会(JASPA)によると、ナンバープレートの情報(自動車登録番号)だけでは個人を識別できないため、個人情報としては扱われないとされているようです。
個人情報はそれによって個人が特定されかねないもののことを指していますが、そのような個人情報は、クルマを売買する際にどのように取り扱われているのでしょうか。
中古車販売店の担当者は、クルマに関する個人情報の取り扱いについて、「クルマの買取や下取りの際にはさまざまな個人情報の登録が必要ですが、なかでも自賠責保険や点検整備記録の取り扱いは厳重におこなっています」と話します。
クルマを購入した人全員が強制加入する必要がある自賠責保険は、その保険証書に、氏名や住所などの個人情報が記載されています。
クルマの下取りや買取りをおこなった際は次にそのクルマを購入する人へと名義変更をしますが、その際に自身の個人情報が相手に漏れ伝わることのないように配慮しているといいます。
また続けて、点検整備記録の取り扱いに関して「点検整備記録の取り扱いに関しては、重要な整備記録は履歴として残す必要がありますが、必要のない住所や名前などの個人情報の部分は、識別できないようにシールを貼るなど加工をして処分をおこないます」と話します。
点検整備記録は、クルマがこれまでどのようなメンテナンスをおこなってきたのかがわかる重要な記録が残っているため、履歴としてきちんと残さなければなりません。
しかし、氏名や住所を記載する欄があるため、そのような個人を特定できてしまう情報部分は、加工をおこない個人情報保護法に基づいて個人が特定されないように工夫がされています。
さらに前出の中古車販売店では、下取りや買取の際に、事前に個人情報をクルマのキャンペーンなどで第三者に提供する可能性がありますという旨の同意書を書いてもらうようにしているといいます。
しかし、一部ユーザーからは「中古車購入したらダッシュボードから前オーナーの名前が書かれた書類が出てきた」といった声も見受けられます。
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クルマの個人情報の取り扱い方は、中古車販売店によって異なる場合があります。
中古車販売店などではホームページなどに、個人情報の取り扱い方を定めているプライバシーポリシーが記載されている場合も多く、個人情報がどのように取り扱われているかわからず不安な人は、事前に確認してみるとよいでしょう。
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