マツダが「300馬力マシン」を投入!? 新たな「MAZDA3 Bio」発表! 「GR86/BRZ」意識して開発か
300馬力マシンのヒントは…すでに公表されていた?
ちなみにマツダは2019年のLAショーにTCR参戦を視野に入れて開発をおこなった「マツダ3 TCR」を発表しています。
しかし、新型コロナウイルスの状況を踏まえて開発がストップしている状況です。
このマシンは350馬力を誇る2リッターガソリンターボを搭載していることから、シャシ側は余裕があると予想。
マツダデザインが監修しているエクステリアは全幅1950mmまで拡大されたオーバーフェンダーをはじめとするエアロパーツはレーシングカーながらも非常に流麗なデザインとなっており、これを使わない手はないなと、筆者(山本シンヤ)は考えます。と、書いている最中に、2022年4月15-17日に開催される「オートモービルカウンシル」でマツダ3バイオコンセプトとして「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio Concept」をお披露目することが発表されました。ビンゴです!
さらに丸本社長は記者会見でガソリンエンジンについても次のように語りました。
「弊社にはガソリンエンジンを開発しているメンバーもいますが、彼らは『ガソリンでも水素でも何でも燃やせますよ』と。そんな言葉を現場から聞くと、嬉しいですよね」
この発言は「水素エンジンの可能性も捨てていない」ということのアピールを意味しているのでしょうか。
かつて、マツダは水素ロータリーエンジンに熱心でしたが、トヨタの水素エンジンの1年間の進化を見て、覚醒したのかもしれません。
実は今回、マツダはS耐の開幕戦のタイミングで延期されていた2021年度のロードスター・メディア対抗4時間耐久レース(コロナの関係で2.5時間に短縮)がおこなわれましたが、個人的にはこのレースのマシンにカーボンニュートラル燃料を用いたら面白いと感じました。
そんな話を前田氏にすると「ちょっと考えていますよ。ただ、適合などは頑張らないといけませんね」と、まんざらでもない様子。
ただ、メディアとして実際に体験したことを発信できるという意味に加えて、「カーボンニュートラルに選択肢を」という観点ではプラスになると信じています。
まだ産声を上げたばかりの「マツダ・スピリット・レーシング」ですが、さまざまな可能性を秘めています。
期待は高まるばかりですが、是非とも「サスティナブル&プラティカル」にお願いしたい所です。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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