凄まじい勢いで「グシャ」 日産高級SUV「アリア」が正面から衝突!? 人をクルマが守るってスゴい? 衝突試験の実態とは
2022年3月24日、日産は新型「アリア」の衝突安全試験の様子を公開しました。どのような形で試験がおこなわれているのでしょうか。
日産新型「アリア」がグシャ! それでも人を守るための技術とは
クルマの安全性能は日々進化しており、レーダーやセンサー、カメラを使った予防安全や、衝突時の衝撃を軽減する衝突安全性能などその種類は多岐にわたります。
そうしたなかで、日産は高級SUV「アリア」の衝突安全試験の様子を公開しました。
神奈川県厚木にある日産テクニカルセンターでは、衝突時の安全性を確保するための車両開発がおこなわれています。
そのなかにはアリアも含まれており、これらの衝突実験は1000分の1秒という一瞬で安全性能を評価されるといいます。
日産では、すべてのモデルを対象に、前面衝突、側面衝突、後面衝突をはじめとし、歩行者事故も含めたさまざまな事故を想定して厳しい衝突安全実験を実施。
エンジニアは、大きさや体形の異なるダミー人形に複数のセンサーを取り付け、衝撃による車体やパーツへの影響だけでなく、ドライバーや乗員への影響を測定します。
アリアの衝突安全試験について、日産のパッシブセーフティ評価グループの田邉玄氏は次のように述べています。
「アリアの場合、100か所以上のポイントのデータを測定して評価します。
アリアは、さまざまな市場で発売されるので、開発の初期段階から発売までに400回以上の衝突実験をおこなう予定です」
アリアには、日産「リーフ」と同様に、法令基準よりも厳しい安全基準を設定。
たとえば、アリアには高電圧のバッテリーを搭載しているため、衝突時にもバッテリーが構造を保ち、電解液が漏れないよう確認をおこなっています。
また日産は、さまざまなシーンで「クルマが人を守る」という「セーフティ・シールド」のコンセプトに基づき、危険を予防、回避し、万が一の衝突時には、乗員を守り、被害を軽減する安全技術の開発を進めていると日産は説明します。
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日産に限らず各メーカーは乗員、歩行者、車両などさまざまな分野における安全性能を向上させています。
また、前述のようにEVの場合にはバッテリー損傷による発火やトラブルなども懸念されるため、そのあたりの安全管理も求められているようです。
乗ってる奴を守るのは結構だが、当たった方を保護する為に外に付けなよ、エアバッグをよ。