超豪華な「完全個室バス」がスゴい! 11人限定の「車中旅」 驚愕の13泊14日ツアーに採用も
飛行機や新幹線などと比べるとコストパフォーマンスも高い交通手段のひとつとなる「夜行バス」。一方、コストパフォーマンスではなく、乗り心地の良い空間をコンセプトにしたバスもあります。一体、どのようなバスなのでしょうか。
豪華な“元夜行”バスで快適な昼の旅!?完全個室の「グレースドリーマー」!
夜行バスは、主に寝ている夜間に移動することで時間を有効活用でき、さらに飛行機や新幹線などと比べ運賃も安いことから、コストパフォーマンスの高い交通手段のひとつです。
しかし一方で、コストパフォーマンスではなく、乗り心地の良い空間をコンセプトにしたバスもあります。一体、どのようなバスなのでしょうか。
夜行バスは、移動と宿泊を同時に行える、時間を有効活用できる交通手段ですが、長時間座席に座り続けることで身体が痛くなったり、ぐっすり眠れなかったりといったデメリットを感じている人も少なくないようです。
一方で、そんな弱点を克服した夜行バスが、両備バスと関東バスが運行する「ドリームスリーパー」です。
ひと晩かけて長距離を移動する車内でのストレスを少しでも和らげ、心安らぐひと時を過ごしてほしいというコンセプトのもと、車内での快適性に特化して開発されました。
そんなドリームスリーパーの1台が、2021年の秋からニッコー観光バスで「グレースドリーマー」として、「昼」専用の長距離バスに生まれ変わっています。
導入の理由について、ニッコー観光バスの担当者は次のように述べています。
「新型コロナウイルスの影響もあり、高速バスの需要が低迷してしまったので、『ドリームスリーパー』が運行されていた両備グループのグループ会社である弊社から貸し切りで昼に運行してみてはどうかという話になりました」
グレースドリーマーの最大乗車人数(客席)はわずか11名で、そのすべてが扉付きの完全個室になっています。
外観はドリームスリーパー時代によく似たデザインになっており、ホワイトのボディに描かれているロゴは「Dream Sleeper gussuri」から「Grace Dreamer yuttari」に変えられています。
個室に配備されたシートは、上質なリラクゼーションを得られる「ゼログラビティシート」で、高さやリクライニング、フットレストの調節もすべて電動操作可能。
NASA(米航空宇宙局)の理論から着想を得て開発されており、好みのポジションに細かく調節することで長時間の乗車も快適に過ごすことができます。
とくに、背もたれ角度40度、座席角度を30度、フットレストを水平にポジショニングした「ゼログラビティ姿勢」は、無重力状態を体感しながら快眠できる姿勢になっているのでおすすめです。
また、個室すべてにディスプレイが装着されています。これはドリームスリーパーの頃にはなかったもので、「観光バスとして運行する際に必要だろう」ということで導入されたといいます。
このディスプレイには、自分の座席からは見ることができない反対側の車窓に加え、車両前方のカメラ映像が映るようになっており、風景を楽しめるように工夫されています。さらに、DVDなどの視聴も可能で、長距離移動の時間を有効活用できます。
さらに、社内設備もワンランク上の快適な時間を過ごせるよう、随所にこだわりが。
落ち着きのあるインテリアをはじめ、トイレと洗面台が独立して設置されていたり、ウェルカムアロマやアメニティグッズが各種取り揃えられたりと、まるで走るホテルのような空間です。
担当者は、そんなグレースドリーマーの魅力について以下のように話します。
「グレースドリーマーは、現在貸し切りバスとして、旅行会社などが新聞や駅のパンフレット、インターネットなどで募集ツアーを企画して、そこからの依頼で運行しています。
海外旅行に行きにくい現在、おひとり様でゆったりと国内のバスの旅を楽しまれるお客様に向けたツアーを募集している旅行バス会社もあるみたいです。
最近だと、東京から出発して東北から九州まで、日本を縦断する13泊14日のツアーに出発しました」
なお、日本を縦断する13泊14日のツアーでは、かなりの長距離移動コースということで、さまざまな観光バスのなかでも抜群に乗り心地が良いグレースドリーマーが選ばれたといいます。
グレースドリーマーの乗り心地の良さ、車内の快適性など、総合的に見ても、ワンランク上の観光バスとなっていることがうかがえます。
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個室の数から、乗車できる人数が11人と限られるため、豪華な車内空間で移動して豪華な旅館などに宿泊するひとり旅向けのツアーでよく利用されるグレースドリーマー。
一人でゆったりとした快適な旅ができる車両になっているため、快適な時間を一人で過ごしてみたい人はツアーに応募してみるのも良いかもしれません。
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