「299万円仕様」でも大満足!? ホンダ新型「ステップワゴン エアー」は充実装備か?「カスタム仕様並」求める声も

ホンダ新型「ステップワゴン」は、エントリーモデルの価格が299万8600円と判明しています。先行予約が開始されており、装備表も公開されていますが、もっとも手頃な価格の「エアー」ではどんな装備が標準となるのでしょうか。

標準仕様を廃止! 新たなタイプ「エアー」の装備内容は?

 ホンダは2022年春に6代目新型「ステップワゴン」を発表・発売します。価格は、エントリーモデル(エアー、2WDのガソリン車)が299万8600円と発表されており、5代目モデルと比べると若干値上がりしているようにも見えます。

 しかし、主要装備表を見ると値上げされたとは必ずしも言い切れないというのですが、いったいどのような装備内容になっているのでしょうか。6代目モデルの「エアー」と5代目モデルの標準仕様を比較していきます。

ホンダ新型「ステップワゴン エアー」
ホンダ新型「ステップワゴン エアー」

 新型ステップワゴンは、従来設定された標準仕様を廃止し、新タイプ「エアー」を設定。シンプルかつノイズレスなテイストでまとめられ、全体的にメッキ加飾が控えめなデザインとなっています。

 新型ステップワゴンではガソリン仕様とハイブリッド仕様がそれぞれ設定されますが、いずれの仕様でもエアーがもっとも価格が手頃なタイプに設定されました。

 一方、5代目ステップワゴン(モデル末期のグレード設定)の標準仕様では、エントリーモデルとして「G」(2WDの場合271万4800円)を設定。

 エントリーモデルの絶対的な価格としては、フルモデルチェンジに伴いやや上昇したといえるでしょう。

 新旧ステップワゴンについて、主要装備表を見ると、どのような違いを見つけることができるのでしょうか。

 まず、近年注目される予防安全装備について、新型ステップワゴンでは「ホンダセンシング」の機能を強化。

「後方誤発進抑制機能」「近距離衝突軽減ブレーキ」「オートハイビーム」「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」が新たに追加されています。

 5代目ではタイプ別設定だった「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)」が、6代目の新型では全タイプ標準となったのもポイントといえるでしょう。

 また、世界初となる静電タッチ式後席両側スライドドアや、クリーンエアなど、新たな快適装備も標準装備化されています。

 また、エントリーモデル同士(6代目「エアー」と5代目「G」)を比較すると、ほかの違いも見て取れます。

 5代目「G」ではヘッドライトがハロゲン式、ホイールは16インチスチールホイール+フルホイールキャップとなるなど、ひとつ上の「G EX」と比べて一部装備が簡略化されていました。

 それに対し、6代目「エアー」ではヘッドライトがフルLED化されたほか、ホイールは16インチアルミホイールが採用されています。

※ ※ ※

 フルモデルチェンジに伴い、新型ステップワゴンはボディサイズを拡大。全幅が1700mmを超えたほか、全長も100mm以上延長され(6代目エアーと5代目標準仕様を比較)、ひとまわり車格が上がりました。

 それに加え、前述の安全装備拡充も考慮すると、新型ステップワゴンは進化に見合った価格設定がなされたといえるでしょう。

 メーカーオプション設定自体が少なく、「エアー」も含め各タイプでシンプルなクルマ選びができるのもメリットです。

 一方、「エアー」の主要装備表を見ると、カスタム仕様の「スパーダ」に設定される2列目オットマンやシートヒーター、パワーテールゲートなどはメーカーオプションでも選択不可。

 そのため一部SNSなどでは、「スパーダ」と同等の快適装備を搭載した「エアー」が欲しいという意見も見られます。

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