実はまちがい? プロに聞いた洗車の常識・非常識
クルマはどこから洗うべき?
「今日は天気もばっちり、さあ洗車を始めよう!」というタイミングで、質問です。クルマをどの部分から洗うでしょうか。
正解は、タイヤやホイールなどの「足まわり」です。「さあ、やるぞ!」とばかりに、屋根の上からザアッと水をかけたくなりますが、そこをグッとこらえて、ブラシを握ってしゃがみましょう。
ボディと足まわりとでは、汚れの性質が違います。ボディについた汚れの原因はチリやホコリなので、水とカーシャンプーで洗い流せば取れます。しかし、足まわりにはブレーキから出る鉄の粉や路面のアスファルトににじむ油などがついているので、しっかりブラシなどでこすって洗わないと取れません。
千葉さんは「足まわりをゴシゴシこするうちに、どうしても飛沫がボディに飛んでしまいます。そのためボディを先に洗っても、また汚れがついて二度手間になってしまうのです」と説明します。洗う順番は“汚れやすいところ”が先で、足まわりの次はフロントやバンパーまわりを洗うと良いそうです。
また忘れがちなのが、ドアやボンネットフードとボディのあいだ。意外に汚れがたまっているものです。ボディを洗い上げたあとに、ふと思い出してドアまわりを洗ったりすると、汚れた水がツーっとボディへ垂れることに。これまた二度手間です。そこまで終わってから、やっとボディ全体の洗浄に入ります。
洗う順番を少し変えるだけで仕上がりは良くなりますし、洗う作業も楽になるのです。