一人三役? 録画出来る「デジタルインナーミラー」ってナニ? 実際に付けてみた!
あおり運転が社会問題化して久しいなか、近年注目される「ドライブレコーダー」と「デジタルインナーミラー」。それらを合わせた商品が登場しています。使い勝手はどうなのでしょうか。
昨今流行りのドラレコとデジタルインナーミラーを合わせたスゴいやつ
昨今、クルマ用の装備として「ドライブレコーダー」が定着しつつあります。
一方で「デジタルインナーミラー」という肉眼の代わりにカメラで後方を確認する機能を標準装備する車種も増えています。
そうしたなかで、2020年6月に発売されたトヨタ「ハリアー」では上位グレードに前述のふたつの機能を合わせた装備を採用しています。
では、市販品でそれに類似するものはないのでしょうか。
ドライブレコーダーとは、走行中または駐車中の映像を十数秒間撮影して記録する機械です。
ここ数年、「あおり運転」などをはじめとする危険運転の話題が社会問題化。
それに合わせて、2020年6月30日からは妨害運転(「あおり運転」)に対する罰則が創設され、ほかの車両等の通行を妨害する目的で、急ブレーキ禁止違反や車間距離不保持等の違反をおこなうことは、厳正な取り締りの対象となりました。
こうした、トラブルの際に証拠として使えることからドライブレコーダーを買い求める人が増加傾向にあります。
ドライブレコーダーには、カメラと本体が一体化している「カメラ一体型」と、カメラと本体が分かれている「カメラ分離型」に大きく分けられます。
また、ドライブレコーダーのバリエーションは年々増加しており、以前まではフロントのみが主流でしたが、最近では「前後型」や「360度型」などさまざまです。
取り付け方法も機種によって異なり、フロントガラスに吸盤で取り付けるタイプ以外にルームミラーに取り付けるタイプなども存在します。
一方のデジタルインナーミラーは、車両後方の様子をルームミラー型のモニターで確認することが出来る機械です。
主にクルマの純正装備またはグレード別ならびオプションで採用されていることが多いですが、市販品としても流通しています。
デジタルインナーミラーのメリットは、後方視界における視認性向上が挙げられ、従来のルームミラーであれば後席や荷室に人や物があれば遮蔽物となり、視認性に課題がありました。
しかし、ボディ後端に取り付けたカメラの映像を見ることで遮蔽物の問題も解決し、さらに夜間でも肉眼よりクリアに後方を確認することが可能です。
このようにドライブレコーダーとデジタルインナーミラーにはそれぞれのメリットが挙げられ、最近ではそれらの機能を兼ね備える商品も登場しています。
そうしたなかで今回は、セルスターが2021年3月に発売したドライブレコーダー機能付きのデジタルインナーミラー「DM-10」を実際に装着してみました。
このDM-10は、車内の地上デジタルテレビと電波干渉しにくい設計により、ノイズが少なく映りがキレイなことが特徴だといいます。
実際に装着すると、肉眼で見るよりも鮮明な映像により後方の些細な動きが分かるうえに、視野角が広いカメラのため、これまで死角だった部分も見られるなど安全性が向上したように思えます。
とくに、夜間走行時やトンネル内などで暗く見えていた部分もカメラの映像によって鮮明になり、従来のルームミラーで見えにくかった場面でも視認性が良くなりました。
なお、DM-10には、白トビや黒ツブレを低減するHDR(ハイダイナミックレンジ)や、夜間でもよりクリアに見ることのできる「ナイトクリア」といういくつかの映像モードがありますが、筆者としては昼間・夜間を通して見るとHDRのみが一番見えやすいように思えました。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。