平均年収310万円! 20代で購入できるのはどんなクルマ?用途によって見積もり検証!

20代でクルマを購入したい場合、どのようなクルマが手に入るのでしょうか。

そもそも20代ではクルマにいくらまでかけられる?

 幅広い年齢層の交通手段として活用されているクルマは、どの世代においても安くはない買い物のひとつです。
 
 国税庁の公表するデータによると、20代の平均年収は310万円ほどです。
 
 では、310万円をひとつの目安とした場合、20代ではどのようなモデルを購入することができるのでしょうか。

20代でもマツダのオープンスポーツ「ロードスター」が買える!?
20代でもマツダのオープンスポーツ「ロードスター」が買える!?

 運転免許は18歳から取得することが可能です。ただ、実際に初めてクルマを購入する人のなかには、20代という人が多いかもしれません。

 一方地方では、クルマでの移動が中心となっている地域もあり、大学卒業後のタイミングでクルマを購入する人も見られます。

 一般的にクルマを購入する際には、一括払いやローンといった支払い方法が考えられます。

 一括払いの場合では、年収の約50%までをクルマの購入金額の目安とする人が多く、その基準に当てはめると20代の平均年収で購入できるクルマは総支払額155万円ほどがボーダーラインとなりそうです。

 一方で、ローンを活用してクルマを購入する場合では、毎月どのくらいの金額が支払いのボーダーラインとなるのでしょうか。

 日々の生活に必要な食費や家賃などを考えると、クルマの支払いに充てられるのは手取り月収の30%ほどが限度になりそうです。

 人によってクルマに求めるレベルや用途などは異なるため、最低限通勤に使えれば良いという人は手取り月収の10%、人を乗せることも多くある程度のレベルを求めたいという人は20%少しこだわってでも良いクルマに乗りたいという人は30%を、月々クルマの支払いに充てると想定します。

 年収310万円から手取り月収を想定すると、20代の平均手取り月収は23万円ほどになり、そのうち10%は2万3000円、20%は4万6000円、30%は6万9000円がそれぞれ毎月のローンの支払いに充てられる金額といえるでしょう。

 では、手取り月収23万円ほどを想定すると、20代の人がローンを活用して新車購入できるクルマとしては、どのようなモデルが挙げられるのでしょうか。

 手取り月収の10%である2万3000円を毎月ローンの支払いに充てると想定した場合、候補として挙げられるのがスズキ「アルト」です。

 今回の見積もりでは、アルトのなかでもっとも手頃な価格の「A(94万3800円)」で最低限の装備「AM/FMオーディオ(3万2560円)」と「フロアマット(6655円)」や、税金・諸費用(9万8280円)追加され、合計金額は108万1295円となります。

 これをスズキの公式サイトで提示されている、実質年率6.8%・頭金なし・60回払いのローンでプランを組むと、毎月の支払額は2万1300円となり、月収23万円のうち10%の金額で購入することができます。

 続いて、手取り月収の20%をクルマの支払いに充てられる人の場合は、トヨタ「ヤリス」の「HYBRID X(199万8000円)」はラインナップされているハイブリッド車のなかでもっとも安いグレードとなっています。

 トヨタ公式サイトのWEB見積もりにて、「エントリーナビキット(6万9300円)」、「ETC車載器(1万9800円)」、「フロアマット(1万4300円)」を選択します。ここに、税金・諸費用(9万8490円)を加算すると、見積もりの合計金額は199万8000円になります。

 公式サイトで提示されている、実質年率8.8%・頭金なし・60回払いの場合では、毎月の支払額が4万3400円になり、月収23万円のうち20%の金額でも購入に手が届くといえます。

  最後に、手取り月収の30%の金額を充ててもクルマを楽しみたいという人には、マツダ「ロードスター」がベストかもしれません。今回はソフトトップ仕様のロードスター「RS(335万6100円)」を選択します。

 RSグレードは、標準である程度の装備が搭載されたモデルとなっているため、今回はあえてオプションを選択せずに税金・保険料(23万5570円)を加えた場合、見積もり合計金額は359万1670円です。

 マツダの公式サイトを活用してローンのプランをシミュレーションすると、実質年利5.9%・頭金なし・60回払いでは月々の支払額は6万9249円となり、ほぼ手取り月収の30%で手が届きます。

※ ※ ※

 このように、勤続年数がまだ多くはない20代でも、平均的な20代の月収である23万円を目安にすると幅広いカテゴリーのクルマを購入することがきます。

 また、必要最低限の交通手段として、友人と日常を楽しむ場として、ともに時間を重ねる相棒として、それぞれの目的によっても充てられる金額は大きく異なるでしょう。

 自身のクルマの用途や必要性を見直して、購入するモデルを検討してみるのも良いかもしれません。

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