「俺の車に触るんじゃねえ」 スゴい客も対応する車買取査定員の密かな楽しみとは?
ネットのクルマ買取一括査定サービスの普及もあり、クルマの出張査定は多くの人にとって身近なサービスになりつつあります。買取査定員は、日々どのような体験をしているのでしょうか。
競合他社の査定員と「数日に1回は鉢合わせる」!?
近年、インターネット上でよく見かけるクルマの一括査定サイトの普及もあり、クルマの出張査定は私たちにとって身近なサービスになりつつあります。
問い合わせした顧客の駐車場へ向かう買取査定員も少なくありませんが、彼らはさまざまなユーザーと出会うなかで、ときに珍しい体験をすることもあるといいます。いったいどんな体験談があるのでしょうか。
クルマの一括査定サイトの多くは、ユーザーがクルマの情報を入力すると複数の買取業者にその情報が提供されるという仕組みになっています。
その後の流れは、各買取業者と査定日時をすり合わせ、出張査定を依頼。最終的に、買取業者から提示された見積もりに納得すれば、売却に至ります。
こうした仕組みから、ユーザーが多忙で出張査定に応じる時間が限られる場合は、同じ時間に複数の買取業者が買取査定に向かう場合もあるといいます。
またユーザーのなかには、あえて複数の買取業者を同じ時間にバッテイングさせ、競合させる方法を採る場合もあるようです。
ある買取査定員A氏に話を聞いたところ、同じエリア内にある競合他社の査定員とは「数日に1回は鉢合わせる」と表現するほど、良くも悪くも“顔なじみ”になっていると話します。
出張査定に集まる業者の数は車種によっても差があるといい、とくに近年価格が高騰している国産スポーツカーの場合は、査定員同士で取り合いのような状態になるということです。
1件の査定にかける時間について、ケースバイケースであるとしたうえでA氏は「平均で1時間くらいです。かかっても、最大2~4時間程度で済むように心がけています」と話します。