「俺の車に触るんじゃねえ」 スゴい客も対応する車買取査定員の密かな楽しみとは?
仕事のなかであった体験とは?
また、これまでさまざまなユーザーに接してきたなかで、大変だと感じた経験はあるのでしょうか。
買取査定員B氏は、契約締結したと思ったらユーザー都合でクルマが引き渡されず、ごねられたという事例があり、そのときは大変だったと話しました。
また、別の買取査定員C氏は、査定の際に「自分のクルマに触らないでほしい」という依頼を受け、困惑したことがあると話します。
「本人の希望としては、クルマについている各種機能をすべて自分で操作し、その様子で査定してほしいということでした」と振り返ります。
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行ってみないと、どのようなユーザーが待っているか分からない買取査定員という仕事のなかで、楽しみややりがいを感じる瞬間はあるのでしょうか。
前出のC氏は、「時々、この仕事をしていないと触れられないような高級スポーツカーの査定を担当することがあります。見るだけでなく、クルマを動かすことができたのは、この仕事冥利に尽きると感じます」と回答しました。
また、買取査定員D氏は「この仕事に就く前はクルマに詳しくありませんでしたが、いまでは車種だけでなくクルマの装備については即座に判別できるようになりましたね」と、経験を重ねるに連れて得たスキルを振り返ります。
一台のクルマを買い取るためにさまざまな人が集う出張査定の現場では、日々さまざまなドラマが生まれているのかもしれません。
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