ガソリン価格が20年でなぜ5倍も高騰!? 「昔は水より安かった」 日米で異なるガソリン事情とは
カリフォルニア州のガソリン価格がとくに高額な理由は
「GasBuddy」というガソリン価格の情報サイトでは、アメリカのガソリン価格を州ごと、地域ごとに知ることができます。
これによると、1ガロンあたりの平均価格が4.22ドルを超えているのはカリフォルニア州だけです。
そのなかでもサンフランシスコやロサンゼルスの一部地区で5ドル超となっています。
カリフォルニア州は全米で人口がトップであることからも自動車登録台数、運転免許証保有者数ともに1位です。
登録台数は全体の12.5%、免許保有者は11.1%という非常に大きなシェアとなっています。
カリフォルニアのガソリン価格が高いのは原油価格そのものが高騰しているという基本的な原因もありますが、そこには独自のガソリン税も深く関与しています。
アメリカ石油協会が発表したデータによると2021年7月現在の各州ガソリン税(1ガロン当たりの税額)は次のようになっています。
1位:カリフォルニア州 66.98セント
2位:イリノイ州 59.56セント
3位:ペンシルベニア州 58.70セント
このように、カリフォルニア州がダントツ1位となり、安いほうはアラスカ州(14.98セント)、ミズーリ州(17.42セント)とミシシッピ州(18.79セント)が続きます。
ここまでの値上がりに対してカリフォルニアの自動車オーナーはどのように感じているのでしょうか。
「ガソリンが高くなるのは好ましくないね。
カリフォルニアはガソリンに掛かる税金が他の州よりも多くて、しかも税金は二重にも三重にも掛けられているんだよ。
これは本当に腹立たしいね。でもだからといってEVに乗り換えようなんてことはあまり思わないかな」(Uberタクシードライバー)
「1ガロンが5ドル超えているところもありますが、少し離れてカリフォルニアの田舎の方に行くと、3ドル台のところも出てきます。
場所によってかなり違いますね。高いエリアに住んでいる人は、安い地域にいって満タンにして移動しているようですよ」(ガーデナ地区のホテル経営者)
日本とほぼ変わらないガソリン価格になったカリフォルニアですが、1990年代の5倍という価格高騰に対してもそれほどひっ迫した様子は見受けられません。
クルマ通勤者向けに会社からガソリン代補助などがあるのでしょうか。
JCCS日本旧車集会を主催するカリフォルニア在住のテリー山口さんは以下のように分析します。
「もちろんガソリンのことは気になりますよ。
クルマ通勤をしている人に対する会社からの補助もほとんどないと思います。
ですが現在は、まだ通勤自体が控えられておりリモートワークをする人が多い状況なので以前よりも価格高騰に対するダメージは少ないと感じます。
また、最低賃金も上がっていますし、何しろ人手不足なのですよ。政府が失業保険を出しすぎて皆なまけています」
※ ※ ※
なお、カリフォルニア州は全米でもっとも早い1990年からLEV(低排ガス車)やZEV(無排ガス車)に関する規制を導入しており、現在に至るまで全米で特別に厳しい排ガス基準を採用しています。
そして、同州にはテスラを筆頭に多くのEVメーカーが集結しておりEV企業へのサポートが手厚いことでも知られています。
先日閉幕した「COP26」におけるゼロエミッション車に関する宣言でも、アメリカ政府としては署名がありませんでしたが、カリフォルニア州、ロサンゼルス市、サンフランシスコ市として署名をおこないました。
一説にカルフォルニア州は、ガソリン代を高くしてEVへの乗り換えを促進する狙いもあるのではないかといわれています。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
ざっくり日本ではガソリン税や石油税が56円強+消費税(10%)で60円強が自動的に取られるわけで(二重課税も込み)、リッター80円時代に5倍になって400円というのがパッと見の数字は正しいが、税金込を単純に増やしだけで、税金も5倍になるわけで、それを考えればこの値段だとガソリン本体の値段としては17倍になる。
仮にリッター80円で販売されていた頃から、ガソリン本体の価格が5倍だと100円ぐらいで、ガソリン税+石油税が56円さらに全体に消費税がかかるから171円強になるわけで、現在の日本のガソリン価格の状況とほぼ同じで、アメリカと比較する文章そのものが間違いだらで全く意味のない。
誤解をまき散らす文章は勘弁してほしい。