どうすれば1回で受け取れる? 宅配便の再配達、その大きな社会的損失
国の報告書で、宅配便の再配達によって大きな社会的損失があることが明らかになりました。1回で受け取れる人を増やすにはどんな方法があるのでしょうか。
再配達でCO2を年間42万トン排出
近年、ネットショッピングなどの影響で宅配便の利用が急増。そこで“再配達”が大きな問題として浮かび上がっています。
この問題について、国土交通省が2015年10月14日(水)に報告書を発表。宅配便の再配達に、1年間でドライバー約9万人分、およそ1.8億時間の労力が使われていることが明らかになりました。
再配達は環境への負荷も大きく、使われるトラックのCO2排出量は年間約42万トン。報告書では、この量のCO2を吸収するために、山手線の内側の2.5倍にあたる広さのスギ林が必要としています。
これほど再配達が増えた背景には、どのような事情があるのでしょうか。