スバル新型「ソルテラ」は補助金ありで300万円台なるか? トヨタとEVを共同開発した狙いとは

各種補助金の交付で300万円台で買える!?

 サイズとしてはトヨタ「RAV4」や「ハリアー」に近い。車体のシルエットを見ると、何となくRAV4に似ていると思わないだろうか。

 そしてトヨタとスバルでは「位置づけ」が違う。スバルの場合「CAFEをクリアする」という目的があるため、日本のほかに、スバルにとってCAFEクリアが非常に厳しい欧州を始め、アメリカでも販売します。

スバルの新型EV「ソルテラ」
スバルの新型EV「ソルテラ」

 トヨタはCAFEをクリアできているため、企業イメージ向上のため電気自動車を売りたい。当面は日本と中国での販売になるようです。

 車両スペックはすでにトヨタbZ4Xで発表されている通りになります。

 ライバルとなる日産「アリア」より少し長いボディに、71kWhという必要かつ十分な容量の電池を搭載。

 スバルのデータだとWLTCモードで2WDが530km前後、4WDが460km前後になる模様。寒い日の雨などコンディション悪いときの実力値だと350kmくらいだと思う。

 そして素晴らしいのは電池寿命。トヨタもスバルも「10年間使って90%の容量を残す」といっています。

 10年走れば16万km程度。電池特性として考えると、10年/16万km走った後、急に性能が劣化することは考えにくい。このレベルの耐久性を持たせておけば、クルマの寿命と同じくらいだと認識しておけば大丈夫でしょう。

 ちなみにトヨタのbZ4Xは中国でも中国製の電池を搭載して生産されるのに対し、ソルテラは日本でしか作らず、海外へ全数を日本から輸出することになるという。今日の発表会でそのほかの新しい情報は出てきませんでした。

 肝心の車両価格は未公表ながら、噂ではアリアと同等くらいらしいため、スターティングプライスで500万円前後ということです。

 2022年度から補助金も増えるらしく、国のほか、別に補助金が出る東京都などは300万円台で買えるかもしれない。

 エネルギーコストの安さも含蓄に入れれば、300万円級のSUVと同じ感覚で買えます。

 環境問題で叩かれっぱなしの日本政府ながら「日本も電気自動車はしっかりやっていますよ」と世界に向け発信したらいい。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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