スズキのインド子会社であるマルチ・スズキ・インディア（以下、マルチ・スズキ）は2021年11月10日、コンパクトカーの新型「セレリオ（CELERIO）」を発表しました。

　新型セレリオは、2014年にインドで発売されて以来、コンパクトなボディーに広い室内と荷室で好評を得ているという同社の主力モデルです。

　マルチ・スズキによると、2020年度のインド乗用車市場は約271万台で、そのうちの約半数はセレリオのようなハッチバックが占めているといいます。

　そうしたなかで、新型セレリオでは、フルモデルチェンジにともないスタイリングを一新し、フロントデザインでは、精悍なヘッドライトとアグレッシブなフロントグリルを採用しました。

　ボディサイズは全長3695mm×全幅1655mm×全高1555mmで、抑揚のある曲線によって躍動感のある形状に仕上げられています

　内装は、シートなどのレイアウトを改善して足回りの空間を広げるとともに、十分な荷室容量を確保。

　さらにスマートフォンと接続できる7インチタッチパネル式ディスプレイオーディオを搭載しています。

　また、新たなエンジンとプラットフォームを採用して軽量化と燃費向上を図り、足回りや荷室の空間を広げています

　燃焼効率の良い1リッターエンジンを、軽量で高剛性のプラットフォーム「HEARTECT（ハーテクト）」に搭載。

　トランスミッションは、5速MTに加え、MTをベースとしたクラッチ操作の不要なオートギヤシフト（AGS）も用意しています。

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　新型セレリオについて、マルチ・スズキは「エントリーカーやセカンドカーユーザーを主なターゲットとした新型セレリオを投入し、新規や乗り換え需要の獲得を狙う」と説明しています。

　今後の生産は、マルチ・スズキのマネサール工場で実施し、インド市場にて11月から発売、さらに、中南米、中東、アフリカなどへ輸出も順次開始していく方針だといいます。