迫力グリル採用のトヨタ新型「タンドラ」12月発売へ! 「もっとも力強い」超巨大トヨタ車が米で登場
トヨタが米国で2021年12月に発売予定としている新型フルサイズピックアップトラック「タンドラ」。内外装や搭載されるパワーユニットには、どんな特徴があるのでしょうか。
アメリカの拠点で開発・生産される新型「タンドラ」
トヨタの米国部門(米国トヨタ)は、2021年12月に発売予定の新型「タンドラ」の価格を、3万5950ドル(約406万円、1ドル122.83円で計算)からに設定すると、11月5日に発表しました。
新型タンドラは、デザインはトヨタの北米デザインスタジオ「キャルティ(CALTY)」が担当し、研究開発はミシガン州、アリゾナ州、カリフォルニア州のトヨタテクニカルセンターでおこなわれ、生産をトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・テキサス(TMMTX)が担うフルサイズピックアップトラックです。
デザインテーマに「テクニカル・マッスル」が掲げられた新型タンドラは、現代的な機能を持ちながらアウトドアにも映える外観を実現。大型フロントグリルが存在感を主張します。
キャルティのケビン・ハンター社長は、新型タンドラについて次のようにコメントします。
「私たちが当初から目指していたのは、タンドラをまったく新しいレベルに引き上げる、もっとも力強くて頑丈、かつ洗練された外観のフルサイズピックアップを作ることでした。
レクリエーションやアウトドアのライフスタイルは、トヨタのトラックのアイデンティティの核となるものですから、筋肉質で彫りの深い、アスレチックなデザインを目指しました。また、過酷なけん引力にも対応できるようにしました」
ボディバリエーションとして、ベッドサイズが6.5フィートまたは8.1フィートのダブルキャブモデルと、ベッドサイズが5.5フィートまたは6.5フィートのクルーマックスモデルが設定されます。
内装に関して、米国トヨタによるとほかのピックアップトラックは縦基調のデザインを採用する事例が多いものの、新型タンドラでは横基調のデザインを採用。さらに、随所にさわり心地の優れた素材を配することで高級感も高めています。
インパネ中央には大型の14インチマルチメディアディスプレイが採用されました(オプション設定、標準装備のディスプレイは8インチ)。システムの処理能力は前世代比で5倍に向上したといい、優れた操作性を提供します。またナビの地図データはOTAアップデートに対応しました。
新型タンドラに搭載されるパワーユニットは、最高出力394馬力(「SR」グレードは353馬力)を発揮する3.5リッターV型6気筒ツインターボ「i-FORCE」と、それにモーターを組み合わせることでハイブリッド化した、最高出力443馬力を発揮する「i-FORCE MAX」が設定されます。タンドラがハイブリッド化されるのはシリーズ初です。
組み合わされるトランスミッションは全車10速ATを採用します。
新型タンドラのグレードは、従来モデルと変わらず「SR」「SR5」「Limited」「Platinum」「1794」、そしてオフロード性能を強化した「TRD Pro」が展開されますが、SRとSR5はi-FORCEが搭載され、Limited、Platinum、1794の3グレードではi-FORCEとi-FORCE MAXが選択可能。TRD Proはi-FORCE MAXのみの設定です。
けん引能力は最大1万2000ポンド(約5443キロ)を確保しました。
予防安全装備として「トヨタセーフティセンス2.5」を全グレードに装備するほか、リアシートリマインダーも全グレード標準となります。
米国トヨタ 製品開発室のシニア・バイス・プレジデントを務めるマイク・スイアーズ氏は、新型タンドラについて次のようにコメントします。
「私たちは、新型タンドラの開発に新鮮で変革的なアプローチを取り、これまでおこなってきた多くのことを見直さなければなりませんでした。この新型タンドラでは、性能を向上させるだけでなく、トヨタのピックアップトラックの特徴である高品質、耐久性、信頼性を維持することができています」
エントリーモデルが3万5950ドルと明らかになった新型タンドラですが、その他の仕様の価格については発売日が近づいた頃に発表されます。
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