韓国のゴルフ場が「日本車 立入禁止」を発表!? トヨタ・ホンダ・日産などが対象に!「NO NO JAPAN運動」が背景にある?

多くの韓国人は意外に冷静?

 日本では、一般に開放されている店舗などが、合理的な理由がないまま外国人の立ち入りを禁止したことで、他人の権利を不当に侵害したなどのの理由で損害賠償の対象になるという判例があります。

 同様に、合理的な理由なく特定の車種の立ち入りを禁止することは、他人の権利を不当に侵害することになる可能性が高いと考えられます。

 実際に、アネスビルカントリークラブも「日本車立入禁止」としている一方で、詳細を見ると「日本車で来場されたお客様のゴルフバッグのクルマへの積み下ろしは行いません」と記されているなど、立入禁止はそれほど厳格なものではなく、経営者の意思表示のパフォーマンスという側面が強いことがうかがえます。

日本車のユーザーにはゴルフバッグの積み下ろしをおこわないとアナウンスも。(画像はイメージ)
日本車のユーザーにはゴルフバッグの積み下ろしをおこわないとアナウンスも。(画像はイメージ)

 韓国国内でも今回のアネスビルカントリークラブの行動は大きな話題となっています。

 ただ、韓国のインターネット掲示板などを見ると、おおむね批判的な意見が大勢を占めているようです。

 例えば、「これは人種差別とはどう異なるのか?」や「日本を嫌うことが、愛国だと勘違いしている」といった意見が見られます。

 さらには「特におもしろくない」と、そもそも関心を持ってすらいないようでもあります。

 実際のところ、不買運動などをおこなうのは韓国人全体から見るとごく一部であり、経済的、文化的に日本を重要な国と認識している韓国人は少なくありません。 

 このように考えると、日本に対して極端にネガティブな印象を持っている韓国人は決して多くないのかもしれません。

 日本人から見ても、韓国は優れたエンターテイメントやファッションを持つ国であり、とくに若年層にとっては行きたい国のひとつとなっています。

 今回のようなセンセーショナルなニュースは、誇張して伝わることも少なくありませんが、あくまでひとつの事例として、冷静にとらえることが重要です。

※ ※ ※

 2009年をもって日本の乗用車市場からは撤退しているヒョンデですが、近日中に市場復帰するという噂もあります。

 それが実現すれば、日本の自動車業界にとっては大きなニュースとなることでしょう。

 いずれにせよ、日本と韓国は「近くて遠い国」として、時に友好的に、そして時には敵対的な関係を続けていくことが考えられます。

 国家間ではデリケートな関係の両国ですが、個人レベルでは仲良く手を取り合っていきたいものです。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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