路線バスの給油は誰がしてる? SNSで「見たこと無い」との声も! 路線バスの燃料事情とは
燃費はリッター2km!?それでもバスが「エコ」な理由
一見燃費性能が悪く、燃料代がかかるようにも見えるバスですが、実際には乗員人数が約80名であることから、実は効率は悪くなく、むしろエコだと考えられています。
例えば、実燃費が20km/Lで4人が乗車した乗用車は、4人を20km離れた場所に移動させるのに1リットルの燃料を使用する計算になります。1人あたりに換算すると、250ccの燃料が必要となります。

一方、実燃費が2km/Lで定員いっぱいの80人が乗車したバスの場合、乗客を20km離れた場所に移動させるには10リットルの燃料が必要になります。しかし、一人あたりでは125ccとなるため、上述の乗用車の半分の燃料で済む計算となります。
また、もし80人が20km/Lの4人乗りの乗用車で移動する場合、20台のクルマが必要となり、全員が20km移動する場合、すべてのクルマを合計すると、20リットルの燃料が必要になるのです。
加えて、20台の乗用車は、道路に占める物理的なスペースも大きく、渋滞を引き起こす原因となる可能性があります。
つまり、単に移動を目的とするのであれば、自家用車よりも路線バスを利用する方が、環境に優しいということもできそうです。
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最近ではガソリン価格が高騰しており、クルマを利用するユーザーからは悲鳴にも近い声が聞こえますが、前出の担当者によると「軽油を燃料としているバスも、最近のガソリン価格高騰の影響を受けています」といい、燃料代の高騰に頭を悩ませてるといいます。
ガソリン価格の高騰はいまだ留まらず、バス会社にとっては深刻な課題となっているようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。











