路線バスの給油は誰がしてる? SNSで「見たこと無い」との声も! 路線バスの燃料事情とは
人々の重要な交通手段のひとつである路線バス。路線バスの給油は、いつどこで誰がおこなっているのでしょうか。
運転手の仕事は運転だけじゃない?実は給油もおこなっています!
街中を走行する路線バス。駅が少ない地方でも、バスが運行されていることは多く、路線バスは、地域住民の重要な交通手段のひとつとなっています。
そんな路線バスですが、街中のガソリンスタンドでは給油しているところを見かけることはまずありません。
観光バスなどは街中のガソリンスタンドなどで給油する光景を見かけますが、路線バスの給油はいつどこで誰がおこなっているのでしょうか。
路線バスの給油については、SNSでも「そういえば路線バスの給油ってどこでしてるの?」といった疑問の声が見られます。
京都府や大阪府内などで路線バスを運行する京阪バスの担当者は、バスの給油について「京阪バスでは、乗務員または運転手が各営業所内で自らおこなっています」とその謎を明らかにします。
大手の路線バス会社は、営業所内や車庫内に給油設備が整っており、給油は自社内でおこなうことが一般的なようです。
また、路線バスに使用される燃料は軽油が一般的ですが、取り扱いには、ガソリンなどを扱える「危険物取扱者」の資格を取得していることが求められます。
もしくは、危険物取扱者が監視のもとであれば、資格を持っていない人でもガソリンなどを取り扱うことが可能です。
そのため、バス会社によっては、危険物取扱者の資格を取得済の給油担当スタッフを採用している場合があるといいます。
給油のタイミングも会社や各車両によって異なるようですが、出発前や帰庫時におこなわれることが一般的です。
その一方で、過去には東京都内において、給油忘れによるバスの運行中止といった事例もあり、その際には乗客は降車を余儀なくされています。
一般的な大型バスは、メインの燃料タンクの容量が150リットルほどで、それに加えて100リットルほど給油できるサブタンクが搭載されていることもあります。
例えば、トヨタのコンパクトカー「ヤリス」の燃料タンクの容量が約40リットル、ミニバンの代表格である「アルファード」が約75リットルであることと比較すると、路線バスの燃料タンクがいかに大きいかがわかります。
一般的に路線バスの実際の燃費性能は2km/Lから3km/Lほどであり、メインタンクのみでは300km程度しか走行できないことから、頻繁な給油が必要だといえます。
経路にもよるため一概にはいえませんが、路線バスは中距離で1日に約170km、長距離になると200kmを超えることもあるようです。
よって、タンクの容量は大きくても給油を忘れてしまうと、その日の路線バスの運行に非常に大きな影響をおよぼすといえます。
このように、路線バスはほぼ毎日給油が必要なことから、街中のガソリンスタンドに頼らず、自前で給油設備を持つことになったと考えられます。
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