【運転注意!】トンネルでは事故が発生しやすい? 様々な要因が重なる「不思議な現象」とは
トンネルで起こる不思議な現象が色々とスゴかった
JAFのホームページでは「とんねるで起こる不思議な現象とは?」という内容を掲載しています。
これは、前述のトンネル入り口部でのクルマのスピード低下のほかにもさまざまなトンネルでの現象について触れられています。
例えば、暗い場所での走行中に自分のクルマと対向車のヘッドライトの光との間にいる歩行者の姿が見えなくなってしまう「蒸発現象」は、とくに路面の濡れている雨の日だとライトの光の乱反射により、余計に起こりやすくなるため、注意を呼びかけています。
トンネルを出た瞬間に太陽の明るい光に照らされた前方の白色系のクルマが見えにくくなってしまうのも蒸発現象のひとつです。
また、JAFはトンネル入口付近では黒色系のクルマが周囲の暗さに同化してしまう「溶け込み現象」や、山間部のトンネル出口付近では夕暮れ時の強く差し込む太陽光で視界が悪化する「逆光現象」が起きる可能性を指摘しています。
どの現象も前方のクルマが見えづらくなり、最悪の場合、追突事故を引き起こしてしまう可能性もあるといえるでしょう。
このようなトンネル入口・出口付近の急激な明るさの変化が引き起こす現象による追突事故の対策として、JAFはトンネルを出た後もテールランプをしばらく点灯しておくこと、車間距離を十分にとることなどを呼びかけています。
これらの現象以外にトンネルで事故を誘発しうる現象としてJAFが危惧するのが、左右車線のクルマがほぼ同時にトンネルに入った時に起こる「視覚吸引効果」です。
これは同時にトンネルに入った2台のクルマが互いに内壁との接触を避けるために調整して運転した結果、互いに相手が急に幅寄せをしてきたように感じ、そのまま注視した結果、両者が余計に近づいてしまう現象であり、接触事故を引き起こす危険性があるといわれています。
JAFが提唱する対策としては、トンネルに入る際に併走を避けること、視界の前方にある白線に意識を向けることなどが挙げられます。
また、JAFによるとトンネル内では周囲の景色が流れていく「流体刺激」が弱まるため、しばらく同じ速度で走っていると、まるで自分のクルマと前のクルマとが止まっているような錯覚に陥る「追従静止視界」と呼ばれる現象にも注意が必要であるということです。
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トンネルという場所に限って事故が多いというわけではありませんが、トンネルの入り口では速度が遅くなったりと、ドライバーによる無意識的な行動から渋滞に発生する可能性や、最悪の場合事故が起きてしまうという状況も考えられます。
トンネル付近では、いつも以上に気を引き締めて安全運転を心がける必要があります。
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