ヨコハマの新スタッドレス「アイスガード7」はどう進化? 冬の北海道で試してみた
「世界一過酷な冬道!?」 旭川の一般道で試走
翌日は、205/55R16 91Qサイズの新製品アイスガード7を装着したトヨタ「カローラセダン4WD」で、旭川から富良野の十勝岳まで、一般道を試走しました。
朝の通勤時間帯では、旭川市内を通る国道237号線はかなりの交通量です。走るクルマは軽自動車やダンプカー、ミニバンなどさまざまですが、外気温計はマイナス6度、路面はツルツルに磨かれたアイスバーンになっています。
冬の北海道でクルマを運転するたびに、スタッドレスタイヤの氷上性能の大切さを実感します。事実、ユーザーがスタッドレス購入時にもっとも重視する性能は氷上性能なのだそうです(2020年、ヨコハマ調べ)。
北海道は、都内に比べると信号が変わるタイミングもゆっくりで、さらに一人ひとりの車間距離も離れているため、冬道に慣れていない人でも怖い思いをすることは少ないのですが、それでも交差点の信号が赤になったときのブレーキング、そして青に変わった発進時などでは気を遣います。新アイスガード7は、どんな路面状況でも自分のイメージしたよりも滑る、ということがありません。ふつうにブレーキを踏めば止まり、アクセルを踏めば速度を上げていけます。
美瑛から富良野に抜ける国道237号線の深山峠は、かなりのアップダウンがあるにもかかわらず交通量も多いため、アイスバーンの坂道が続く難所ですが、そんな場所でもヒヤッとすることはなく走行できました。
上富良野駅を過ぎてから国道237号を曲がり、十勝岳方面に向かいます。ここは除雪車が入り、きれいな圧雪路が続きますが、山道に入ると急勾配のコーナーが続いています。また日陰のコーナーはアイス路面、日なたは表面に水が浮いているようなスノー路面と、テストコースのような一定の路面コンディションはどこにもありません。
そんななかでも、アイスガード7を装着したカローラはふつうに走れます。急ブレーキや急ハンドルなどをおこなわない限りは、目まぐるしく変わる路面状況でもタイヤを意識することなく運転が可能でした。
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テストコースと一般道、2日間にわたってヨコハマの新スタッドレスタイヤ、アイスガード7を試しましたが、とくにアイスとスノーの性能は大幅に進化しています。
それでいて、ころがり抵抗やウエット性能、静粛性能、ドライ性能、耐摩耗性能は、定評のある従来品アイスガード6と同等レベルを維持しているというから驚きです。
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