ヨコハマの新スタッドレス「アイスガード7」はどう進化? 冬の北海道で試してみた

今シーズン新しくなって登場したヨコハマのスタッドレスタイヤ「アイスガード7(セブン)」は、氷上性能を14%、雪上性能を3%向上させたほか、性能持続性やころがり抵抗、ウエット性能、ドライ性能、耐摩耗性能など、定評のあった従来品「アイスガード6」と同等レベルを維持しているといいます。どんなスタッドレスなのか、2021年2月に北海道・旭川でテストしたレポートです。

アイス制動性能14%向上! スノー性能もアップ

 今シーズン登場したヨコハマの乗用車用新スタッドレスタイヤが「iceGUARD 7(アイスガード セブン)」です。

 ヨコハマのスタッドレスタイヤは、1985年に誕生した「GUARDEX(ガーデックス)」がそのはじまりです。2002年には、いまも続く独自技術である吸水ゴムを採用した初代「アイスガード」が登場。今回登場したアイスガード7は、その名のとおりヨコハマのスタッドレスタイヤとして第7世代となる新商品です。

 発売サイズは13インチから20インチまで、35シリーズから70シリーズまで全89サイズ。価格はすべてオープンプライスです。

ヨコハマの乗用車用新スタッドレスタイヤ「iceGUARD 7(アイスガード セブン)」
ヨコハマの乗用車用新スタッドレスタイヤ「iceGUARD 7(アイスガード セブン)」

 まずは新製品アイスガード7に採用された新技術を見ていきます。

 大きく変わったのはトレッドパターンです。新たな開発アプローチである「接地とエッジの両立技術」によって、ヨコハマ史上最大の接地面積と溝エッジ量を実現した専用パターンを開発しました。

 接地面積を最大化する縦長のベルトブロック「マルチベルトブロックEX」や、幅広のリブ「パワーコンタクトリブEX」、ブロックの倒れ込みを抑える「コレクティブビッグブロックEX」などが、接地面積の拡大とブロック剛性の向上に寄与して氷上性能をレベルアップ。

 そして傾斜の異なる横溝「マルチダイアゴナルグルーブ」、ジグザグの縦溝「トリプルライトニンググルーブ」が溝エッジ量を増大させ、さらなる雪上性能を発揮します。

 コンパウンドには新規素材を採用した専用の「ウルトラ吸水ゴム」を採用。

 実績のある「新マイクロバルーン」に加え、新採用の「吸水スーパーゲル」が氷表面の水膜を素早く吸水。さらに新採用の「ホワイトポリマーII」によりシリカを均一に分散させることで、ゴムがしなやかになり氷に密着。またエッジ効果のある「マイクロエッジスティック」が氷や雪を噛むエッジ効果を発揮します。

 これらの技術を搭載した結果、従来品アイスガード6と比較して、氷上制動性能は14%向上、氷上発進/加速性能は15%、氷上旋回性能は7%向上したといいます。

 さらに相反する性能でもある雪上制動性能も3%向上。雪上旋回性能は同等以上、雪上発進/加速性能は3%向上という性能アップを果たしています。

 そんなヨコハマの新スタッドレスタイヤ、アイスガード7の冬性能を確かめるため、2021年2月に北海道・旭川市で試走会が開催されました。

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