全米販売ナンバーワン! フォード「F−150ライトニング」のEV版が生産開始 2022年春登場予定

米国フォードは2021年9月16日、電気自動車(EV)バージョンとなるピックアップトラック「F−150ライトニング」試作モデルの生産を開始したと発表しました。

航続可能距離は480km 価格は約445万円

 米国フォードは2021年9月16日、電気自動車(EV)バージョンとなるピックアップトラック「F−150ライトニング」試作モデルの生産を開始したと発表しました。

全米で販売台数トップのピックアップトラック、フォード新型「F−150ライトニング」
全米で販売台数トップのピックアップトラック、フォード新型「F−150ライトニング」

 フォードは2016年以降、ミシガン州に77億ドル(約8600億円)を投資し、州内の雇用をおよそ7000人増やしているといいます。今回さらに2億5000万ドル(約278億円)を追加投資、ルージュEVセンター、ヴァン・ダイクEVパワートレインセンター、ローソンビル部品工場に450人の雇用を増やしました。

 これにより、F−150ライトニングEVの生産能力は年間8万台まで拡大しました。

 F−150ライトニングEVには、すでに約15万台の予約が入っているそうです。

 フォード・モーターのエグゼクティブチェア(代表取締役会長)であるビル・フォード氏は「F−150ライトニングが特別なクルマだということはわかっていましたが、一般のお客さまの関心は私たちの期待を超え、電気自動車に関する会話を変えてしまいました。ですから、私たちは投資と雇用を追加して、生産台数を増やしているのです」とコメントしています。

 F−150ライトニングEVの希望小売価格は4万ドル(約445万円)で、航続可能距離(EPA値)はおよそ300マイル(約480km)を目標にしています。

ルージュEVセンターでのフォード「F−150ライトニングEV」生産風景
ルージュEVセンターでのフォード「F−150ライトニングEV」生産風景

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 フォードF−150は、1948年に登場した初代「Fシリーズ」の流れを汲むピックアップトラックで、現行型は2020年6月に登場した14代目となります。

 アメリカでは乗用車よりも税金の安いピックアップトラックの販売が多く、販売台数の上位はピックアップが占めています。

 なかでもF−150は登場以来、常にナンバーワンとなっていて、モデル末期だった2020年でも78万7000台あまりを販売、2位のシボレー「シルバラード」の約59万3000台、4位のラム「ピックアップ」の約56万3000台を抑え、44年連続で自動車販売ランキング第1位となりました。

 F−150ライトニングのEVバージョンは、2022年春に発売予定です。

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