氷上ブレーキ性能20%向上って本当!? ブリヂストンの新スタッドレス、ブリザックVRX3をスケートリンクで試してみた
発進制動の前後グリップだけでなく、コーナリングの横グリップも大幅向上
新横浜のスケートリンクで、新商品ブリザックVRX3と従来品VRX2の氷上性能の違いを試します。試乗車はトヨタ「プリウス」で、サイズは195/65R15 91Qです。
まずは従来品のVRX2を装着した黒のプリウスで走行します。
0発進ではキュルキュルという音とともに、ふつうに速度を上げていきます。そこからブレーキングをおこないますが、ABSを作動させながらイメージどおりの距離感で止まります。
パイロンで区切られた場所を円旋回しますが、これもVSC(ESC)が作動しながらゆっくりした速度で回ることができました。
そもそもブリザックは、従来のVRX2でも氷上性能には定評があるため、スケートリンクでの駆動・制動そしてコーナリングも、まったく不満はありません。
その後乗り換え、新商品VRX3を装着した白のプリウスで試走します。まず最初の驚きは、アクセルペダルを踏んだ直後。発進直後のキュルキュルという音はVRX2同様ながら、その後はアイス路面にタイヤが食いついているような感じで、力強くクルマを前に進めます。
そしてブレーキング。グッグッグッという制動感がペダルから右足に伝わってきます。自分のイメージ以上に手前で止まるのが印象的です。
一番最初に試走したときには、目安となるパイロンでチェックすると、制動感は上回っているのに従来品VRX2よりも制動距離が長くなったため、「?」と感じていたのですが、それはスタート地点からブレーキングポイントまで同じ距離でも新VRX3のほうが発進加速が良いため、同じ感覚で走ってもブレーキをかける地点では速度が高かったということでした。
従来品VRX2と同じ速度に合わせて試してみたところ、その後は何度試しても新VRX3のほうが手前で止まりました。
さすがに氷上ブレーキ性能20%向上はダテじゃありません。制動だけでなく駆動も、誰が乗っても体感できるほどの性能向上です。
ただし駆動制動の前後グリップ向上以上にわかりやすいのは、氷上コーナリング性能の横グリップの向上かもしれません。定常円を回っていくと、従来品と新商品、当然どちらも外へ外へと膨らんでいきますが、新VRX3のほうは明らかに高い速度まで粘ります。
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近年は地球温暖化の影響からか、雪が積もっては日中に溶け、さらに夜間に溶けた水が凍るという場所が多くなっているといいます。こうした背景もあり、降雪地域のユーザーの82%、非降雪地域のユーザーの69%がアイス路面の性能を最重要視しているそうです。
またスタッドレスタイヤの交換までの使用年数は、4シーズンから5シーズン使い続けるユーザーは降雪地域では44%、非降雪地域では55%と、年々長期化しているといいます。
そうしたユーザーニーズを捉え、氷上ブレーキ性能20%向上に加え、さらにライフ性能を17%向上して登場したブリザックVRX3。今回の試走はスケートリンクだけだったため、ほかの性能は試すことができませんでしたが、ドライやウエット、スノー路面などあらゆる路面での性能や、転がり抵抗、静粛性といったものも、ブリザックらしく高いレベルとなっているそうです。
記事は何で前製品とのパーセントでしか比較しない?実際の停止距離を示し夏タイヤでドライでの停止距離とも比較すべき。
なぜなら新しいスタットレスタイヤ滑りにくいと言うだけでなく、でもヤッパリ滑る、全く滑らない訳ではないと書かないと勘違いする。雪道不慣れなドライバーに間違った印象与える。詐欺とは言わんけど、優良誤認に近いと思う。
その事を書かないと提灯記事と言われても文句は言えない。