9月は台風多い? 水害によって「クルマが水没したらどうする?」割るべき窓とは
万が一、乗車中に水没したらどうする?
アンダーパスのある道路では水没する可能性もあります。クルマが水没したらどう対処すればよいのでしょうか。
基本的に、前方にエンジンが搭載されているタイプのクルマでは、前部から沈み前傾姿勢となる傾向が挙げられます。
その場合、窓ガラスが水面より高い位置にあれば、窓ガラスを開けてクルマのルーフに上るようにして脱出します。
しかし、最近のクルマでは電動パワーウインドウが採用されているため、電気系統がだめになっている場合は、脱出ハンマーで窓ガラスを割る必要があります。
ここで重要なのは、「どの窓ガラスを割るべきか」という点です。
テレビや映画などではフロントガラスを割って脱出するイメージがありますが、クルマのフロントガラスは衝撃に強い「合わせガラス」を使用することが法律で義務付けられているため、脱出時にハンマーで割るには適していません。
そのため、比較的に割りやすいのはサイドウインドウやリアウインドウとなり、従来の窓ガラスよりは強度は高いものの脱出ハンマーでは割ることは可能です。
しかし、一部の国産車に採用される脱出ハンマーの説明書では、「一部のクルマでは、サイドウインドウおよびリアウインドウには、合わせガラスが使用されているため割ることができません」と説明されていることもあり、事前に自分のクルマの状況を確認しておくことが望まれます。
カー用品店のスタッフは次のように説明しています。
「脱出ハンマーは、ディーラーなどで純正品が販売されている以外に、カー用品店でもいくつかのタイプを用意しています。
基本的には、『金づちタイプ』『ピックタイプ』『ポンチタイプ』という種類があり、商品によってシートベルトカッターや発炎筒と一体型になっているものがあります」
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近年では、さまざまな自然災害が多発しています。なかでも、台風や集中豪雨による水害が目立っています。
そうしたリスクを少しでも抑える際に、事前の予備知識や装備を備えておくことが重要です。
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