なぜ瞬時に「空・満」分かる? SA/PAの混雑状況はカメラで見ていた?
サービスエリアやパーキングエリアの混雑状況は、インターネットなどでリアルタイムに確認することができます。では、実際にはどのようにして混雑状況を把握しているのでしょうか。
SA・PAの混雑状況がすぐわかる! リアルタイムで確認できるのはなぜ?
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアは、長距離移動において欠かせない存在です。なかでも、有名な場所では連休など大勢の利用者で混雑することも珍しくありません。
そうした場合、リアルタイムの混雑状況をインターネットなどで確認することが可能ですが、なぜリアルタイムで混雑状況が分かるのでしょうか。
混雑状況については、高速道路上の「休憩施設混雑状況板」やNEXCO各社が展開する情報サイトで確認することができます。
休憩施設混雑状況板とは、パーキングエリアやサービスエリア内の混雑状況が「空」や「満」といった表記で示された掲示板のことを指しています。
休憩施設混雑状況板は、高速道路上のすべてのサービスエリア、パーキングエリアに対応しているのではなく、例えばNEXCO東日本では、東北自動車道の羽生サービスエリアや東京湾アクアラインの海ほたるパーキングエリアなど、混雑の可能性が比較的高いサービスエリアなどに対応しています。
こうした混雑情報はリアルタイムのものが確認できるようになっていますが、一体どのようにして情報の集約をおこなっているのでしょうか。
NEXCO東日本の広報担当者は、混雑状況の情報収集について、以下のように話します。
「混雑状況の情報は、サービスエリアやパーキングエリア内に設置されたカメラの画像解析に基づいて集約しています。
ある一定区画の駐車枠がどれだけ埋まっているかを画像から解析し、それを混雑状況として反映させるという方法がほとんどです」
さらに広報担当者は、こうした混雑状況は「おおむね5分以内で更新している」と話しており、ユーザーがかなりリアルタイムに近い情報を得られることがわかります。
また、NEXCO中日本の広報担当者からも同様の回答があり、基本的に高速道路では、パーキングエリア、サービスエリア内のカメラを使って、混雑情報を集約しているのだといえます。
混雑状況をリアルタイムで知ることができるのは、ユーザーにとって非常にありがたいことであると考えられますが、NEXCOではなぜ混雑状況の情報提供をはじめたのでしょうか。
前出のNEXCO中日本の担当者は、混雑状況の情報提供をおこなっている理由について、「サービスエリア・パーキングエリア相互の駐車場の平準化を図るため」といいます。
ただし、こうしたサービスエリアやパーキングエリアの混雑状況については、安全かつスムーズに駐車できるかどうかがポイントとなっており、100%満車だから「満」を表示しているというわけではないようです。
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サービスエリアやパーキングエリアは時間帯や時期によっては混雑することもあり、一部では大型車枠に普通車を駐車するなどが問題視されていました。
それを考慮して、NEXCO各社では2020年に駐車枠の拡充などをおこない、サービスエリアやパーキングエリアを多くの人が快適に利用できるように対策をとっています。
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