なぜハイブリッド車はバッテリーをふたつ搭載? 寿命や交換費用の目安はどれくらい?

駆動用・補機用バッテリーの交換はどうする?

 ハイブリッド車の駆動用バッテリーと補機用バッテリーの寿命や交換費用などはどのくらいなのでしょうか。整備士歴30年を誇るベテラン整備士のTさんに話を聞いてみました。

バッテリー交換
バッテリー交換

「補機用は構造的には一般的なガソリンエンジン車などと同じ12Vの鉛バッテリーです。保証期間は2年となっているケースが多く、寿命も2年程度と考えておけば問題ないと思われます。

 ただしハイブリッド車の場合は補機用バッテリーも専用品でなければいけない点に注意が必要です」

 ちなみに価格は2万円前後+工賃となっているそうです。また、たいていのハイブリッド車の補機用バッテリーはトランク内に設置するケースが多く、取り付けには専用の知識と手順が必要です。

 そのためネットで安く買ってもDIYで交換できないケースが多発。結局は最初からプロに任せたほうが予算を抑えられることが多いといいます。

「補機用バッテリーもさまざまなセンサーと連動している関係で、車載コンピュータのログ(記録)を手順通りにリセットする必要があります。

 安さに釣られて多少ネットで購入できても、自分でDIYするとエラーコード連発でエンジンやシステムが作動せず、結局はディーラーか整備工場でキャリブレーション(いわゆる初期化)をしてもらわないといけなくなります。

 ただディーラーで購入する純正品は値段が高いのがネックです」(整備士 Tさん)

 そしてハイブリッド車の駆動用バッテリーも、交換自体はディーラーや整備工場などで新品に交換できるのですが、かなり高額になるといいます。

 ちなみにプリウスでは、新車から5年間または10万km走行時点のいずれかの早い方までの保証が付いていますが、それを超えても交換しないケースも多いようです。

「たとえば20プリウス(2代目)で駆動用バッテリーの本体価格が17万円から18万円、30プリウスは20万円強の本体価格です。これに交換作業(数万円)の工賃がプラスされます。

 ちなみにトヨタのサービスマニュアルによると、新型になるほど本体のバッテリー価格は高くなっていますが、そのぶん作業性は上がっているようで、作業時間の目安は30プリウスが2時間、50プリウスは1.5時と記載されています。

 駆動用バッテリーの新品はかなり高額なので、費用を抑えるなら、良質な中古バッテリーモジュールを組み直したリビルト品を使うという手もあります。

 新品のような耐久性は保証されていませんが、そのぶん費用はグッと抑えることができますので、予算やあと何年乗りたいのかによっては十分考えられる選択肢です」

 ただし、ネットなどで格安で販売されている粗悪品などには手を出さないほうが無難です。専門知識を持った安心できるお店で相談するのが良さそうです。

※ ※ ※

 ハイブリッド車はその構造が複雑で、維持やメンテにもそれなりに気を遣う必要があります。

 とくに補機用バッテリーは通常のガソリン車以上に消耗する可能性も高いので、定期的に電圧チェックなどをしておきましょう。

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