夏のクルマは熱すぎる! 灼熱の車内の温度をあっという間に下げるコツ
夏の暑さが厳しい昨今、屋外に駐車したクルマのなかは灼熱と化します。そこで、車内の温度の上昇を抑える方法や、エアコンを効率よく効かせる方法などを調べてみました。
炎天下の閉め切った車内はヤケドの危険も
今年の夏も35度以上を全国各地で記録するなど猛暑日が増えています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大も懸念されるなか、クルマでの外出が増えた人もいるかと思いますが、猛暑で気になるのがクルマの温度上昇です。
この時期の車内はまるで灼熱地獄。ハンドルやダッシュボードなどもうかつに触れないほどの熱さになっていることがあります。
炎天下に駐車したクルマのなかは、どのような状態になっているのでしょうか。
JAF(日本自動車連盟)は、真夏の炎天下(35度)の昼12時から16時までの4時間、黒いボディの車両の窓を閉め切った状態で車内温度がどのように変化するかを実験しています。
それによると、エンジン停止後のわずか30分後には車内温度は45度を記録。その後も温度は上がり続け、3時間後の15時には55度まで上昇しました。
また、窓を3cm程度開けた状態で同様の実験をしたところ、30分後は約40度、3時間後では約45度と多少の改善は見られましたが、それでもかなりの温度になっています。
またJAFでは、同様の条件(炎天下で12時から16時までの駐車)でミニバンのダッシュボードの温度上昇を計測した結果、最高で79度を記録。
人がヤケドする温度は45度以上からとされており、45度(低温)なら1時間、70度以上(高温)は1秒でも皮膚組織の破壊(ヤケド)がはじまるといわれています。
高温になったハンドルやダッシュボード、ドアノブ、シートベルトの金具部分などに触れることでヤケドしてしまうケースも多いといいます。
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上記の実験ではサンシェードを使っての温度も計測されています。
何もしていない黒いボディの車内温度は最高57度、ダッシュボードは最高79度を計測しましたが、サンシェードを利用すると車内温度は50度、ダッシュボードは52度を記録。
サンシェードは期待するほどの断熱効果は得られていませんが、少なくともダッシュボードを軽く触っただけでヤケドするような事態は避けられそうです。
車内の目隠しという防犯効果も考えれば、サンシェードは活用できそうです。
ちなみにやはりボディカラーによって車内温度の上昇も違うとのこと。やはり白いボディより黒いボディの方が20度も表面温度に差が出るとの結果もありました。
またダッシュボードのうえに置いたスマホは高温で使用不可になる可能性もあり、車内での置き場所にはかなり注意が必要でしょう。
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