ホンダが迷走!? オデッセイやレジェンドなど続々終了! 国内戦略の行く末は?

ホンダ「オデッセイ」「レジェンド」「クラリティ」は2021年、「S660」「NSX」は2022年に生産終了することになり、主力モデルや歴史あるモデルが次々と姿を消しています。この先どのような戦略を立てているのでしょうか。

迷走感漂うホンダ 果たしてどこに向かうのか?

 最近ホンダが迷走しているように見えます。
 
 前社長の八郷体制のとき、生産性の悪いイギリス工場と狭山工場(埼玉)の閉鎖を発表。結果、「オデッセイ」や「レジェンド」といったラージサイズ車種の販売を、後継モデルもないまま終了することになった。

相次ぐホンダの生産終了 オデッセイは2021年12月に終了
相次ぐホンダの生産終了 オデッセイは2021年12月に終了

 はたまたF1を止める代わりに燃料電池車など環境対応車の開発に資源を集中するといいながら、FCV「クラリティ」の生産終了を決めている。

 さらに、ここにきてホンダの精神的な柱となっていた「NSX」の生産終了も発表。縮小均衡策を繰り返した結果、ホンダのブランドイメージが大きく低下し、いまや国内では軽自動車とコンパクトカーのメーカーになってしまった。

 メディア嫌いと思えない三部敏宏新社長ながら、就任以来、ほとんど個別取材を受けていない。これもホンダの迷走感につながっています。

 好対照なのがトヨタ。豊田章男社長は1か月に1度くらいの頻度でさまざまな場面に出てきて、トヨタの現状と将来を語る。投資家もしっかり反応しており、株価を見ると2018年比で20%も上がった。

 ホンダの株価といえば、それほど業績は悪くないのに前回の高値である2018年の4000円を回復できない。明らかに期待値が低いようだ。

 果たしてホンダはどこに向かうのだろうか。三部社長が語らないため、昨今の状況を見ながら考察してみたいと思う。

 まず三部新体制がもっとも重要だとする環境対応。具体的にいえば、電気自動車や燃料電池車です。

 2021年4月の社長就任記者会見の席で「エンジン搭載の販売を2040年で終了する」といったものの、具体策はまったく提示しなかった。とはいえ動きは出ている。

 まずホンダにとってもっとも重要なマーケットになっている米国では、すでにGMと技術的な提携を結んでおり、電気自動車を共同開発してアメリカで生産するという。

 詳しくいうと、大小ふたつのプラットフォームを開発中で、大きいほうはGM、小さいほうをホンダが担当する方向。燃料電池車もGM主体で開発中です。

 最近のホンダの傾向としてアメリカで生産する車両の日本価格は、同じクラスの競合車と比べ大幅に高くなる傾向。

 もう少しハッキリいうと、アメリカで生産している車両を日本で販売して成功したモデルなどいままで存在しないです。

 したがってGMと共同開発した電気自動車や燃料電池車が日本で売れるとは考えにくい。

【画像】マイチェンしたばかりのオデッセイが廃止!? 惜しくも生産終了するホンダ車たち(28枚)

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