ホンダは新型「インテグラ」をなぜ復活させた? 一部デザイン世界初公開! 16年ぶりにアキュラで導入する意味とは

新型インテグラは、どのようなクルマとして登場するのか

 では、新型インテグラはどのようなクルマなのでしょうか。

 現時点では詳細は不明ですが、アキュラのブランドオフィサーであるジョン・イケダ氏はこのように語っています。

「インテグラが帰ってきました。デザイン、パフォーマンス、そして総合的なドライビング・エクスペリエンスなど、あらゆる面で精度の高いパフォーマンスを約束します。

 オリジナルと同じ『Fun to Drive』の精神とDNAを持って、インテグラがアキュラのラインナップに戻ってくるといえることに、私はとても興奮しています」

 復活のアナウンスに合わせて公開されたティザー映像には、右フロントのデザイン一部とエンジンサウンドが収録されています。

 ヘッドライトのデザインはTLXに似ているので、ネット界隈では「TLXのクーペ版なのか?」という噂も出ていますが、アキュラ自身が「プレミアムコンパクト」と語っていること。

 そしてあの重低音が効いたエンジンサウンドは4気筒(TLXの3リッターV6ツインターボはもう少し甲高い音)などから予想をしていくと、筆者(山本シンヤ)は11代目シビックがベースで、そろそろ世代交代のタイミングが近づいている「ILX」のクーペ版じゃないかなと予想します。

新型インテグラは、アキュラ「ILX」のクーペ版として登場するのか?(画像は現行ILXセダン)
新型インテグラは、アキュラ「ILX」のクーペ版として登場するのか?(画像は現行ILXセダン)

 ちなみにアキュラの高性能グレードには「タイプS」の称号が与えられていますが、新型インテグラ タイプSにはシビック・タイプRから譲り受けた2リッター直列4気筒ターボ(K20C)の進化版を搭載という期待もあります。

 現行モデルとなる11代目シビックには5代目からラインアップされていたクーペモデルが用意されていませんが、インテグラがそのポジションを引き継ぐのでしょうか。

 振り駆るとアキュラRSXが生産終了になった際、そのポジションは「シビック・クーペSi(7代目)」が引き継いでいます。つまり、歴史は繰り返すかもしれません。

 新型インテグラ、現時点では日本に導入されるかどうかはまったく解りませんが、NSXやS660の生産終了でホンダスポーツの火が消えかかっている今、導入されることを願いたいと思っています。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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