まさか!? 伝説のカウンタック復活! ランボルギーニが誇る往年の名車3選
日本時間の2021年8月14日、ランボルギーニは新型車としてその名も「カウンタック LPI 800-4」を発表。日本でもっとも有名なスーパーカー「カウンタック」が復活しました。そこで、カウンタックとともにランボルギーニが誇る名車を3車種ピックアップして紹介します。
ランボルギーニが誇る不屈の名車3台を振り返る
日本時間の2021年8月14日、米カリフォルニア州ペブルビーチで開催されているコンクール・デレガンス(モントレーカーウイークのイベントのひとつ)において、ランボルギーニは新型車「カウンタック LPI 800-4」を発表しました。
往年の名車で、昭和の少年たちを夢中にさせたスーパーカー「カウンタック」の名が復活したのです。
カウンタック LPI 800-4は、元祖カウンタックのデザインをオマージュしつつ最新のデザインコンセプトを融合。
リアミッドシップに搭載されるパワーユニットは最高出力780馬力を誇る6.5リッターV型12気筒エンジンに、34馬力のアシスト用モーターを組み合わせたハイブリッドで、システム出力は814馬力を発揮して4輪を駆動します。
7速AMTを介した走行性能は0-100km/h加速が2.8秒、0-200km/h加速が8.6秒、そして最高速度は355km/hをマークするという、紛れもなくスーパーカーです。
カウンタック LPI 800-4の生産は限定112台で、2022年第1四半期から顧客に向けてデリバリーされるとアナウンスされています。
カウンタックのプロトタイプ「LP500」が発表されたのが1971年ですから、記念すべき50周年の2021年に新生カウンタック LPI 800-4が登場するという、ビッグニュースでした。
そこで、ランボルギーニが誇る往年の名車のなかから、3車種ピックアップして紹介します。
●カウンタック
1970年代の日本で、小中学校の子どもたちを中心に社会現象となったのが「スーパーカーブーム」です。
このスーパーカーブームでとくに人気を二分した存在といえば、フェラーリ「365GT4BB(もしくは512BB)」とランボルギーニ「カウンタック」で、少年たちもフェラーリ派かランボルギーニ派に分かれたほどです。
365GT4BBは正統派のスーパースポーツカーという印象でしたが、1974年に市販化されたカウンタック LP400は最大の特徴であるガルウィングドア(現在はシザーズドアと呼称)と、クサビ型の見本のようなシャープなフォルムで、紛れもなくスーパーカーでした。
デザインはイタリアの名門カロッツェリア「ベルトーネ」に委ねられ、チーフデザイナーを担当したのは数多くのスーパーカー、スポーツカーを手掛けたマルチェロ・ガンディーニです。
初期モデルのLP400では最高出力375馬力を誇る4リッターV型12気筒エンジンをミッドシップに搭載し、最高速度は公称300km/hに到達。
ライバルの365GT4BBが302km/hを公称していましたが、どちらも昭和の少年には想像もできない領域の話で、そんな数字よりもカウンタックという存在そのものが少年たちを夢中にさせました。
その後、カウンタックは改良を重ね、1988年に最後のモデルである「25th アニバーサリー」を発売し、1990年に「ディアブロ」にバトンタッチするかたちで生産を終了。じつに16年ものロングセラーでした。
●ミウラ
前出のカウンタックの前身のモデルとして、1967年に発売されたのが「ミウラ P400」です。
ミウラP400のボディサイズは全長4360mm×全幅1780mm×全高1080mmと、地を這うような低さと風を切り裂くような美しいとしか表現できないフォルムが特徴です。
エンジンは同社初のリアミッドシップに搭載。最高出力350馬力を誇る3.9リッターV型12気筒を横置きに搭載し、エンジンルームに4つ並ぶトリプルチョークのウェーバー製キャブレターは、性能を誇示するだけでなく機能的な美しさがありました。
その後、1968年には最高出力が370馬力に向上した「P400S」、さらに1971年には385馬力までパワーアップした「P400SV」が登場。
ミウラは1973年に生産を終了してカウンタックにバトンタッチされましたが、およそ6年間の生産台数はわずか765台です。
そのため現在は希少性から、オークションに出品されれば1億円以上の価格がつくのは、間違いありません。
●LM002
現在、ランボルギーニの販売は世界的に好調な数字を記録しています。その原動力となっているのが、SUVの「ウルス」です。
このウルスに先駆けて1986年に発売されたラグジュアリーで異端の存在であるSUVが「LM002」です。
ランボルギーニは1977年にアメリカ軍向け高機動車「Cheetah(チーター)」のプロトタイプを発表。エンジンはリアミッドシップに搭載し、外観も極力無駄なものを省いた、まさに軍用車というイメージでした。
しかしチーターは米軍に採用されず、1981年にチーターを民生用にモディファイした「LM001」が試作されましたが、1982年には4.8リッターV型12気筒エンジンをフロントに移動し、アルミとFRPでつくられたボディをまとうラグジュアリーなオフロードカーに刷新したLM002のプロトタイプが発表されました。
その後、1986年に市販モデルが登場。外観は軍用車だったチーターのイメージを踏襲していますが、エンジンをフロントに搭載した関係からフロント部分のデザインは大きく変わり、SUVらしい迫力のあるフロントフェイスに仕立てられています。
全体のフォルムは直線基調の4ドアセダンのようなシルエットですが、最低地上高が上げられ大径のオフロードタイヤを装着しており、カウンタックやミウラと同じメーカーがつくったとは思えないほど無骨なフォルムです。
市販モデルのエンジンは、カウンタック用の5.2リッターV型12気筒を過酷な環境下でも使用できるようにデチューンして搭載されました。
駆動方式はフルタイム4WDを採用して高い悪路走破性を発揮するだけでなく、オンロードでは最高速度210km/h、0-100km/h加速7.8秒と、当時のオフロードカーとしては驚異的な走行性能を実現。
内装は巨大なセンタートンネルから4シーターが基本でリアデッキに+2のシートが設置可能。本革や本木目を惜しげもなく使い、ゴージャスに仕立てられていました。
1993年まで生産されたLM002の生産台数はランボルギーニによると328台で、今ではかなり希少なモデルです。しかし、直近のオークションでは約3300万円で落札されるなど、カウンタックやミウラほどのプレミアム価格ではないようです。
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今回のカウンタック復活には、世界中が驚きました。そして「シアン」に続いてハイブリッド化されています。
フェラーリはV型8気筒ターボが主流となりましたが、ランボルギーニは12気筒をなんとか継承したかたちです。
しかし、今後はより燃費の向上と電動化は必須ですから、ある意味カウンタック LPI 800-4は大きな転換期となるのかもしれません。
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