まるで商用車なトヨタ新型「ランクル300」!? 南アの黒バンパー仕様がシブすぎる! 各仕向地の違いとは?
世界各国で販売されるトヨタ新型「ランドクルーザー」。それぞれの国の仕様には、どんな違いがあるのでしょうか。南アフリカにある黒バンパー仕様の新型ランドクルーザーの正体とあわせて、見ていきます。
黒バンパーが印象的な「GX-R」グレードの姿とは?
トヨタのオーストラリア法人は、2021年8月4日にオーストラリア仕様の新型「ランドクルーザー」(300系)を発表しました。世界各国で続々と販売がスタートする新型ランドクルーザーですが、国ごとに独自のグレード名が与えられている場合もあるといいます。
実際の例として、どんな仕様があるのでしょうか。
新型ランドクルーザーは2021年6月10日に世界初公開され、日本では8月2日に発売されました。
14年ぶりとなる全面刷新で、ラダー(はしご状)フレームを刷新。GA-Fプラットフォームの採用などにより、車両全体で約200kgの軽量化を実現したほか、指紋認証(トヨタ初)や「E-KDSS」(世界初)など、先進的な装備を多数採用しています。
日本でのグレード展開は、「GX」、「AX」、「VX」、「ZX」、そしてスポーティグレードとなる「GR SPORT」の5種類で、ガソリンモデルは全グレードに設定、ディーゼルモデルは「ZX」「GR SPORT」にのみ設定されます。
そして、前述したオーストラリア仕様の新型ランドクルーザーは、「GR SPORT」以外では「GX」、「GXL」、「VX」、「サハラZX」、「サハラ」といった標準系グレードを設定。
また、オーストラリア仕様は全車ディーゼルモデルで、ガソリンモデルの設定はありません。
一方ロシアでは、現地の最上級仕様にあたる特別仕様車として「70th アニバーサリーエディション」を設定。リアピラーに「70th Anniversary」専用バッジが与えられるなど、見た目にも特別感のあるモデルに仕上がっています。なお、ロシアでは導入当初はガソリンモデルのみの設定です。
南アフリカの新型ランドクルーザーは、「GX-R」「ZX」「GR-S(GR SPORTに相当)」といったグレードが展開されますが(各グレードにガソリン・ディーゼルの設定あり)、なかでもGX-Rグレードはメッキ加飾の少ないフロントグリルを採用、そしてボディカラーに関係なく黒いバンパーが装着されるのが特徴です。
適度にドレスダウンされた雰囲気で、通常の新型ランドクルーザーよりギア感を強く感じられる外観となります。
そして、アラブ首長国連邦で販売される新型ランドクルーザーにはエンジンラインナップに特徴があります。
ディーゼルモデルの設定がないだけでなく、日本などに設定のある3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンに加え、4リッターV型6気筒自然吸気を設定。3.5リッターツインターボが最高出力415馬力・最大トルク650Nmを発揮するのに対し、4リッター自然吸気は最高出力275馬力・最大トルク385Nmと、やや控えめなスペックです。
それではここでクイズです。
前述の4か国(オーストラリア・ロシア・南アフリカ・アラブ首長国連邦)で販売される各市場向けの新型ランドクルーザーのなかで、日本円に換算したときにエントリーモデルの価格がもっとも安いのはどの国の新型ランドクルーザーでしょうか(2021年8月11日時点のレートを適応)。
【1】オーストラリア
【2】ロシア
【3】南アフリカ
【4】アラブ首長国連邦
※ ※ ※
正解は【4】のアラブ首長国連邦です。
各国のエントリーモデルの価格は、オーストラリア仕様(「GX」グレード)が8万9990豪ドル(日本円換算で約731万円)、ロシア仕様(「エレガンス」グレード)が561万3000ルーブル(約841万円)、南アフリカ仕様(「GX-R」グレード)が128万3200ランド(約955万円)、アラブ首長国連邦仕様(4リッター自然吸気仕様)が22万9900AED(約692万円)となります。
ちなみに、日本における新型ランドクルーザーの車両価格は510万円から800万円(消費税込)で、エントリーモデルの価格は前述の4か国より安い設定です。
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