夏はタイヤのバーストに注意! 安心安全なドライブに欠かせない行為とは

酷暑が続く2021年の夏は、新型コロナウイルス感染防止対策として、大勢の人が乗り合う公共交通機関ではなくこれまで以上にクルマで移動することが多くなりそうです。夏のドライブでは、ほかの季節と比べてもタイヤのトラブルが多く発生します。どのように対策したらいいのでしょうか。

高速道路でのタイヤトラブルは暑い夏に起こりやすい

 夏の行楽シーズン真っ只中。この夏、出かけるときは、新型コロナウイルス感染防止対策として、他人と同乗する公共交通機関ではなく、クルマを選ぶ人も多いでしょう。

 しかし真夏の暑さは人間だけでなく、クルマにもシビアなコンディションとなります。なかでも注意したいのが、タイヤの空気圧不足にともなう、とくに高速道路でのトラブルです。

タイヤは命を守る大切なパーツです。 経年劣化などを確認するようにしましょう!
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 JAFがまとめた統計では、昨年2020年のお盆シーズン(2020年8月8日から8月16日)における高速道路での出動理由の第1位は「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」で、約40%を占めています。

 一方、2020年から2021年の年末年始シーズン(2020年12月29日から2021年1月3日)も、第1位は同じく「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」ですが、こちらの構成比は約26%と、お盆シーズンに比べ低くなっています。

 そしてこの“タイヤのトラブルを理由とする出動はお盆に比率が高く、年末年始は低い”という傾向は、過去数年の統計で同様となっています。つまり「高速道路でのタイヤのトラブルは、暑い夏に起こりやすい」のです。

 その要因のひとつと考えられるのが、「タイヤの空気圧不足」です。

 タイヤは円形ですが、クルマの重量を受け止める接地面は、適正な空気圧でもわずかにたわんで変形し、平らになっています。そして走行時に回転するタイヤは、接地面が変形し、元に戻るという動きを繰り返します。

 空気圧が足りない状態では、このたわみが大きくなります。そしてそのまま高速走行を続けると、元に戻る動きが追いつかなくなり、最終的に変形が波打つようにタイヤ全般に広がる「スタンディングウェーブ現象」が発生し、タイヤの過熱を引き起こします。これが最終的に、トレッド面の脱落や、タイヤそのものの破裂につながるのです。

 そして暑い夏は、そもそものタイヤの温度が高いため、こうしたトラブルが多くなるというわけです。

 もちろん、トレッド面の脱落や、タイヤの破裂というのは最悪のケースです。しかしタイヤの空気圧不足は、そうした目に見えるトラブルにつながることがなくても、クルマにさまざまな悪影響を及ぼします。

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