夏はタイヤのバーストに注意! 安心安全なドライブに欠かせない行為とは

酷暑が続く2021年の夏は、新型コロナウイルス感染防止対策として、大勢の人が乗り合う公共交通機関ではなくこれまで以上にクルマで移動することが多くなりそうです。夏のドライブでは、ほかの季節と比べてもタイヤのトラブルが多く発生します。どのように対策したらいいのでしょうか。

タイヤ空気圧不足で起きるもうひとつのマイナス面

 タイヤの空気圧不足の悪影響としてまず挙げられるのは、燃費の悪化です

定期的にタイヤの空気圧チェックをおこないましょう!
定期的にタイヤの空気圧チェックをおこないましょう!

 財団法人省エネルギーセンターの調べによると、タイヤの空気圧を適正値より50kPa(0.5kg/cm3)下げて走行した実験によると、市街地では2%程度、高速道路では4%程度の燃費低下が報告されています。逆に考えれば、タイヤの空気圧を適正に保つことは、リッターあたり1円から2円安いガソリンスタンドを探すよりも、ずっと経済的メリットがあるのです。

 次に、タイヤの偏摩耗です。空気圧不足のタイヤでは、一般的にトレッドのショルダーに近い部分により大きな接地圧がかかります。そのため、トレッド中央に比べ、ショルダー部分の摩耗がより早く進みます。そのため、適正な空気圧で使われたタイヤよりも寿命が短くなってしまうのです。

 では、適正な空気圧を保つにはどうすればいいのでしょうか。

 ディーラーや町の自動車整備工場では、法定点検などでクルマが入庫すると、必ずタイヤの空気圧点検をおこない、適正値に合わせます。しかしタイヤ空気圧は時間とともに徐々に低下するため、利用者が積極的に確認し、必要であれば補充しなければなりません。

 もっとも簡単な方法は、ガソリンスタンドでの燃料給油の際、空気圧をチェックすることです。

 フルサービス式のガソリンスタンドはもちろん、たいていのセルフ式スタンドでも空気入れ(インフレーター)が備えられており、スタッフが無料で空気圧のチェック、補充をおこなってくれるところもあります。

 またそうした無料サービスに対応していないところでも、ドライバー自身での空気入れの使い方は快く教えてくれるはずです。

 タイヤの適正空気圧は、クルマにより指定されています。その多くはドアを開けたところ、もしくは給油口のフラップの裏に貼付されたステッカーに表示されています。

 最低でも月に一度は空気圧を確認し、同時にタイヤの状態を目視し、ヒビや裂け目がないか、金属片などの異物が刺さっていないか確認すれば、高速道路でのタイヤのトラブルに見舞われる可能性はぐんと低くなるはずです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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