「わずか15分でも危険!」 暑い夏、車内に子供を放置しないで! 熱中症の危険性とは
クルマに子どもを放置すると法律違反になることも
このように、夏場のクルマ内に子どもを放置することは熱中症を引き起こすなど、とても危険な行為です。
にもかかわらず、車内に子どもを放置した結果、子どもが熱中症になってしまった場合はどうなるのでしょうか。
そのときの状況にもよりますが、子どもを傷つけるつもりはなかったとしても、場合により保護責任者遺棄等致傷罪や業務上過失致死罪などの刑事罰に問われてしまう可能性があります。
例えば、2020年に香川県高松市で実際に起きたケースでは、車内に子どもを放置して熱中症で死亡させてしまった保護者(親)に対して、保護責任者遺棄致死罪による有罪判決(懲役6年)が下りました。
このように、親が子どもから目を離したことで子どもが怪我を負ってしまったり、あるいは死亡してしまったりするような場合には、保護者責任遺棄等致傷罪や保護責任者遺棄致死罪に該当する可能性があります。
保護者責任遺棄等致傷罪は、刑法219条にて「老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、3月以上5年以下の懲役に処する」と定められています。
さらに、遺棄の結果死亡させてしまった場合は重い保護責任者遺棄致死罪となり、その懲役期間は3年以上20年以下となります。

つまり、子どもがまだ車内にいることに気づいていながらそばを離れる行為は、子どもを傷つけるつもりが一切なかったとしても、してはいけない行為であり、そばを離れた結果、子どもの命に関わることはもちろん、周りのすべての人に多大な影響を与えかねない重大な結末が待っている可能性のある危険な行為といえるでしょう。
痛ましい結果が引き起こされることのないよう、日頃からでは必ず大人が子どもと一緒に付きそうなど、意識して行動することが重要です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。






















