マイナーチェンジでどこが変わった? VW「パサート・オールトラック」の万能さとは

DSGが従来の6速から7速になり滑らかで力強い加速を実現

 試乗記の掲載順は新型ゴルフと前後してしまいましたが、じつはVW初の同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」の設定は、こちらのパサート系が少しばかり先行しました。

 走りの面では、パサートのセダンおよびヴァリアントのTDIモデルともども、これまで6速だったDSG(DCT)が新しい7速仕様に変更されています。また、パサートのTSIは、1.4リッターから最新世代の1.5リッターに換装されたことも併せてお伝えしておきます。

VW改良新型「パサート・オールトラック」のインパネ。デジタルメータークラスター「Digital Cockpit Pro」が標準装備
VW改良新型「パサート・オールトラック」のインパネ。デジタルメータークラスター「Digital Cockpit Pro」が標準装備

ドライブすると、ディーゼルのTDIはいつもながら力強く、あまり回さなくても十分な加速が得られることにあらためて感心します。DSGのギア段数が6速から7速へと増えたことで、よりその良さが生きてくるのはいうまでもありません。

 パサートヴァリアントよりも地上高が高められていることに合わせて、ロール等の挙動を抑えるためのセットが施されているようで、荒れた路面を走るとやや硬さを感じる半面、狙い通り巡行時の安定性も高く保たれています。

 一方で、クロスオーバー4WDとしての使い方に合わせて、ヒルディセントアシストを搭載するほか、ドライブモードにオフロードモードが専用に設定されているのもオールトラックならでは。

 ラゲッジスペースは、通常時639リッター、最大1769リッターと広大です。2WDのパサートヴァリアントに対して、後輪を駆動するための機構による差はわずか11リットルに抑えられているのも特徴となります。

 リアシートは3分割可倒式で、4人の成人を乗せて、さらにスキーのような長尺物を積むような使い方にも問題なく対応します。背もたれを前倒しすると前端が少し持ち上がるものの、かなりフラットな荷室ができるのも、使いやすさを高めてくれそうです。

 車両価格(消費税込)は、標準モデルが552万9000円で、各種運転支援装備やDCC、XDSなどを標準装備するAdvanceが604万9000円となりますが、内容の充実度を考えると、せっかくオールトラックを買うなら、圧倒的に後者をオススメしたいところです。

VW改良新型「パサート・オールトラック」の走り
VW改良新型「パサート・オールトラック」の走り

Volkswagen Passat Alltrack TDI 4MOTION Advance
フォルクスワーゲン パサート・オールトラックTDI 4モーション アドバンス

・車両価格(消費税込):604万9000円
・全長:4785mm
・全幅:1855mm
・全高:1535mm
・ホイールベース:2790mm
・車両重量:1740kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量:1968cc
・駆動方式:4WD
・変速機:7速DSG(DCT)
・最高出力:190ps/3500−4000rpm
・最大トルク:400Nm/1900−3300rpm
・タイヤサイズ:245/45R18

フォルクスワーゲン・パサートオールトラック のカタログ情報を見る

【画像】VW改良新型「パサート・オールトラック」を画像でチェック(20枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー