間もなく正式発表! スバル新型BRZとトヨタ新型GR86は何が違う? 開発者に聞いてみた!
新型BRZ/GR86は、なぜ「ターボ化」しなかった?
ところで、新型BRZ/GR86の大きな進化が、エンジンの排気量拡大によるパワーアップです。
従来は2リッターだった排気量が、新型では2.4リッターに拡大されました。
使われるFA24型エンジンは北米でスバル「アウトバック」などにも使われていますが、そちらはターボ仕様。
新型BRZ/GR86は自然吸気で燃料噴射システムとしてトヨタのD-4Sを使うこともあって内部は実質的に新設計です。
パワーは従来の207馬力から235馬力へアップ。トルクも212Nmから250Nmと大幅に太くなって動力性能が向上しています。
エンジンの排気量アップに関してスバルの井上氏は「お客さまから要望のあったパワーに関しては、排気量をアップして2.4リッターエンジンとしました」といいます。
ターボ化でパワーアップする考えはなかったのか尋ねてみたところ「検討はしたけれど、一瞬でやめた。ターボにすると重くなるし、価格も上がってしまう。それは新型BRZ/GR86にとってふさわしくない」(井上氏)と経緯を教えてくれました
もうひとつ気になるのは価格ですが、新型BRZ/GR86のいずれも「それほど上がらない。期待を裏切ることはない」と双方の担当者はいいます。
正式発表は少し先ですが、価格をどう“守っているか”にも注目しながら発表を待ちましょう。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
ターボ化だと実用トルクは容易に増すが高回転域まで気持ち良く回すのが難しいから
新型BRZ/GR86として求めるスポーツカーらしい要件に合わない
現行2リッターと同型のエンジンブロックベースに排気量UP出来る2.4リッター化なら
重量やエンジン容積もそれほど増えずにトルクと回転数を両立したパワーアップが出来、
新型BRZ/GR86にふさわしいエンジンに仕上がりましたという事でしょう。
重いと言ってところで、同じ排気量で重い、軽いの比較なら分かるが、排気量が違ってそれほど大きな差があるのかね?
2.4リッターのNAエンジンなら2.0~1.8リッターターボクラスの馬力になるのでは?