高速のSAにある「演歌のCD」どんな人が買ってる!? あえて今「CD/DVD」を置く理由とは
高速のSA(サービスエリア)を「旅の目的地のひとつ」として認識している人も多くなってきた昨今。土産物が並ぶ販売店の一角にCDコーナーがあるのはなぜでしょうか。販売担当者や利用者の声を取材しました。
有名歌手のCDがズラリと並ぶ理由とは
高速道路を走っているとき、休憩や食事などで立ち寄るSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)。
近年はご当地限定のグルメやアイテムが充実していることから、単なる通過点ではなく“旅の目的地のひとつ”として認識している人も多いようです。
そんなSA/PAで土産物などが売られている販売店の中を物色していると、CDが陳列されているコーナーを見かけたことがあるはずです。
それも、どことなく昭和の雰囲気がただよう「往年の歌手のベスト盤」が多いような……。
気になっていくつかのSAを訪ねてみると、回転式のCDラックに入っていたり、壁際の棚に並べられていたりと、その売られ方は販売店によって違うようです。
ラインナップもお店ごとに異なっていて、演歌やJ-POPをはじめ、ご当地ソングやアニメのDVDまでそろえているお店もありました。
SAの限られた販売スペースを割いてCDコーナーを用意しているのは、なぜなのでしょうか。
そんな素朴な疑問を解消するため、筆者(増田美栄子)は東日本高速道路(NEXCO東日本)グループの一員として高速道路のSA・PAにおける商業施設の管理・運営を行うネクスコ東日本エリアトラクトに話をうかがいました。
そもそも、CDの販売コーナーはすべてのSAにあるのでしょうか。同社では次のように説明します。
「現在、音楽CDは多くのSAをはじめとして、場所によってはPAでも取り扱いがございます。
CDコーナーを設置している意図としては、道中で楽しまれるお客さまに一定の需要があるためです」
「CD不況」が叫ばれている昨今、さらにはスマホのサブスクリプションサービスでも多くの楽曲を聞けるこの時代においても、少なくない固定需要があるようです。
そこで同社に、CD・DVD類の売上が一番多かった場所をSA/PAを教えてもらい、実際に現地で話を聞いてみることにしました。
「規準」はちょっと違くない?