超個性的な見た目で我道を行く! おもしろ顔の高額な迷車5選
「醜い」と評された高級車と、とにかく個性を主張したスポーツカーとは
●フォード「スコーピオ」
アメリカのビッグ3のひとつフォードは、今から100年以上も前に欧州へ進出してイギリスやドイツで現地生産を開始。1967年には欧州フォードとして統一され、アメリカ本国のラインナップとは異なる、欧州フォード独自のモデルを開発しました。
そのなかの1台が、1985年に誕生したラグジュアリーカーの初代「スコーピオ」です。
欧州製ラグジュアリーカーというと、昔からメルセデス・ベンツとBMWが高いシェアを誇っていますが、それに対抗してスコーピオは開発されました。
ボディタイプは当初、5ドアハッチバックのみでしたが後にセダンとステーションワゴンが加わり、デザインも奇をてらわないオーソドックスなスタイルとし、欧州での評価は非常に高く、1986年の「ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したほどです。
そして、1994年に登場した2代目では、内外装のデザインを一新。しかし、小ぶりなヘッドライトと同じく小ぶりなグリルを配したフロントフェイスは高級車らしからぬ雰囲気で、さらに厚みが強調されてボッテリとしたリアのデザインが酷評され、販売は極端に低迷しました。
後にデザインの一部変更がおこなわれましたが販売台数が好転することなく、スコーピオは1998年に生産を終了。後継車は無く、欧州フォードはラグジュアリーカー市場から撤退してしまいました。
●TVR「サガリス」
かつてイギリスには、大小含めると数多くのスポーツカーメーカーが存在していました。そのなかのひとつが少量生産のメーカーであるTVRで、とにかく個性的で斬新なデザインのスポーツカーを数多く輩出。
しかし、TVRは幾度かオーナーが変わり、2006年に事実上の経営破綻となっていまいました。その少し前の2004年に誕生したのが「サガリス」です。
サガリスは個性的なモデルが多いTVRのモデルのなかでも集大成といえるデザインで、全体のフォルムは抑揚のあるグラマラスなロングノーズ・ショートデッキの、古典的なFRスポーツカーと形容できます。
そしてサガリスのハイライトはフロントフェイスで、極端なスラントノーズに吊り上がったブーメラン状のヘッドライトを配置。そのヘッドライトから続くフロントフェンダー上部は、サメのエラのような造形です。
ボンネットには巨大なエアアウトレットを縦に2列設置するなど、まるで流麗なフォルムに対してのアンチテーゼのようです。
そして、前述のとおり経営破綻によってサガリスは生産を終了。その後、TVRはさらにオーナーが変わりつつ経営再建を目指し、2017年には新型モデルとして2代目「グリフィス」が発表されました。
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本文中に登場するシトロエン アミは「これこそシトロエン」というべき、異形のデザインのモデルです。
そして、アミの名が2020年に小型EVとして復活。最高速度は45km/h以下に設定され、本国フランスでは14歳から運転免許が無くても運転できます。
このEVアミのデザインもかなり個性的で、一見の価値ありです。
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