なぜ「軽スーパーハイトワゴン」に人気が集まる? オーナーが語る良いところと悪いところ
日本独自の規格である軽自動車は、小さなボディと優れた経済性により手堅い人気を誇ります。なかでも近年は、背の高い「スーパーハイトワゴン」が人気を集めています。そこでスーパーハイトワゴンのオーナーに、その魅力について聞いてみました。
軽ランキング上位はスーパーハイトワゴンが独占
日本独自の「軽自動車」は、660ccという小排気量ならではの燃費の良さや取り回しの良さ、保険や税金を含めた維持費の安さなどにより、人気ジャンルとなっています。
そのなかでも近年人気を博しているのが、「スーパーハイトワゴン」と呼ばれる背の高いモデルです。
全国軽自動車協会連合会によると、軽自動車の販売台数ランキングで上位3位までをスーパーハイトワゴンが独占。2021年6月の販売台数は、1位がホンダ「N-BOX」、2位がスズキ「スペーシア」、3位がダイハツ「タント」となっています。
なお、このジャンルの絶対王者として君臨するN-BOXの販売台数は1万7479台。2位のスペーシアの9516台に大差をつけているのです。
スーパーハイトワゴンですが、じつは細かい定義などは存在していません。大まかな基準としては、全高1700mm以上で後席スライドドアが装着されている車種が該当します。
スーパーハイトワゴンが登場する以前は、「ハイトワゴン」と呼ばれるジャンルの軽自動車が流行りでした。
ハイトワゴンの先駆けといえるモデルは、1993年に誕生したスズキ「ワゴンR」です。既存のパーツを活用しつつ、タイヤを四隅に配置することでホイールベースを伸ばし、全高を1640mmまで拡大。
実用性と遊び心を感じさせるデザインで軽自動車史上最大のヒットモデルになりました。
この人気にあやかろうとライバルモデルが続々と登場します。1995年にはダイハツ「ムーヴ」、1997年にホンダが「ライフ」、1998年には三菱「トッポBJ」が登場し、軽自動車界でハイトワゴンは一時代を築いたのです。
そしてダイハツは、全高1725mmのタントを2003年にデビューさせます。
そして初代タントは後席ドアがヒンジ式だったものの、2代目で助手席側がセンターピラーレスの両側スライドドアへと変更。
さらに、タントを追いかけるかたちで、スズキから「パレット」(2008年発売、スペーシアの前身モデル)、そしてホンダからN-BOX(初代が2011年発売)が登場し、現在の人気へとつながっています。
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