トヨタとホンダは名車の「生産終了」続出も日産は「スカイライン諦めない」 国内市場は今後どうなる?

近年、国産メーカーが国内市場で展開するモデルを相次いで生産終了しています。なかでも、トヨタは「マークX」やホンダ「レジェンド」「オデッセイ」などは長い歴史のあるモデルです。では、一部で開発中止の報道があった日産「スカイライン」の今後どうなるのでしょうか。

名車が続々と生産終了!? トヨタ・ホンダ・日産のサヨナラモデルとは?

 2021年も7月に突入し、早くも残り半年となりました。日本の自動車業界においても上半期(1月から6月)にはさまざまな話題がありましたが、なかでも「生産終了」に関するニュースはユーザーから大きな反響があります。
 
 そうしたなかで、6月にはホンダが「レジェンド」「クラリティ」「オデッセイ」の3車種を生産終了することを明かしているほか、一部では「日産のスカイラインなどセダンの次期型の開発中止」という報道が出ていました。
 
 さまざまな動きがある国内市場ですが、今後はどのようになっていくのでしょうか。

日産は「スカイラインを諦めません」というが…新たな変化が求められている部分をどうクリアするのかに注目が集まる
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 生産終了という表現はいくつかに分けることができます。よく聞かれる事象のひとつとしては、改良を控えたモデルにおいて工場における生産調整を目的として、一時的に生産中止することを「終了」と表現するパターンです。

 そうした場合、各販売店では新規オーダーが出来ない期間が発生するなどの支障がありますが、それほどまで大きく話題となることはありません。

 一方で改良の予定が無く、そのモデルの歴史に幕を下ろすことも生産終了と表現しており、このモデルライフが終わる場合にはユーザーからも大きな反響があります。

 2021年では、3月末にトヨタのミドルクラスセダン「プレミオ/アリオン」と、ハイブリッド専用車「プリウス」の派生モデルとなるステーションワゴン「プリウスα」が生産終了となりました。

 この3車種の生産終了は2020年秋頃に事前アナウンスされており、この際にはコンパクトハイトワゴンの「ポルテ/スペイド」が同年12月上旬に生産終了することも明らかになっています。

 そして、これらは前述の次期モデルの予定がないため、それぞれの歴史に幕を下ろしています。

 ほぼ同時期に5車種の生産終了がアナウンスされたことについて、トヨタのいくつかの販売店は次のように説明しています。

「プレミオ/アリオンは、とくに年配層から支持されていたクルマです。生産終了のアナウンスがあった際にはいくつかの問い合わせを頂きました。

 プリウスαについては、手頃なワゴンということもあり、一般のお客さま以外にも法人からも購入に関する問い合わせがありました」

※ ※ ※

 これらのトヨタ車に関しては、お世辞にも販売が好調だったとはいえず、生産終了に至った結論は致し方ないようです。

 また、最近のトヨタでは国内で販売するモデルラインナップを半減する方針を打ち出しており、2019年に「マークX」「エスティマ」、2020年には「タンク(ルーミーに統合)」と生産終了や統合などの販売戦略を進めています。

 今後も「アルファード/ヴェルファイア」「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」などもどれかに統合すると予想されていることもあり、今後のトヨタラインナップからも目が離せません。

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