6速MTあり! トヨタ“新”「4ドア“四駆”SUV」登場! 2.4リッターエンジン搭載で「330馬力超え」! 約498万円からのド迫力顔「新タコマ」米国に現る
トヨタの米国法人は2025年11月13日、ミッドサイズピックアップトラック「タコマ」の2026年モデルを発表しました。新色の追加や標準装備の拡充など、さらなる進化を遂げた新型モデルの詳細とは、どのようなものなのでしょうか。
北米のベストセラー「タコマ」が2026年モデルへ進化
トヨタの米国法人は2025年11月13日(現地時間)、ミッドサイズピックアップトラック「タコマ」の2026年モデルを発表しました。

タコマは、北米市場向けに開発されたミッドサイズのピックアップトラックです。初代モデルは1995年に、それまで販売されていた「ハイラックス(現地名:トヨタ・ピックアップ)」の後継としてデビューしました。
初代デビュー以降、北米のミッドサイズピックアップトラック市場において、20年以上にわたりベストセラーの地位を維持し続けています。
現行モデルは4代目にあたり、大型ピックアップ「タンドラ」や「ランドクルーザー」と共通の「TNGA-F」グローバル・トラック・プラットフォームを採用。高張力鋼板のラダーフレームとアルミニウム製のボディを組み合わせ、剛性向上と軽量化を両立しています。
ボディタイプは4ドアの「ダブルキャブ」と2ドアの「エクストラキャブ」が設定されています。
パワートレインは、2.4リッター直列4気筒ターボの「i-FORCE」(最高出力282馬力・最大トルク430Nm)と、同エンジンにハイブリッドを組み合わせた「i-FORCE MAX」(最高出力331馬力・最大トルク630Nm)の2種類。
トランスミッションは8速ATを基本とし、一部グレードでは6速MTも選択可能です。駆動方式は後輪駆動および4WDを用意します。
今回発表された2026年モデルでは、外観の変更や機能・装備の充実が図られています。
機能面での大きなトピックは、上級グレード「リミテッド」における足まわりの強化です。路面状況に応じて減衰力を連続的に調整し、滑らかな乗り心地を実現する「AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)」が、新たに全車標準装備となりました。
実用面では、エントリーグレードの「SR エクストラキャブ」において、これまでオプションだった牽引装置(北米では需要が高い)が標準装備となりました。
また、牽引時や積載時の対向車への眩惑を防ぐため、手動式のヘッドライトレベリングスイッチも新たに導入されました。
デザイン面では、「TRDオフロード」「TRDスポーツ」「TRDプリランナー」の3グレードにおいて、フロントのロゴが精悍なブラック仕様に変更されました。
ボディカラーのラインナップも刷新されています。従来の「ブルークラッシュメタリック」に代わり、新色「ヘリテージブルー」がカタログカラーとして登場。
さらに、最上級オフロードグレードの「TRDプロ」専用色として、鮮烈な印象を与えるブルーの「ウェーブメイカー」が追加されました。
2026年モデルの価格は3万2145ドル(1ドル=155円で約498万円)からでデリバリーは今冬(2025年冬)からとなっています。なお、新色ウェーブメイカーを採用したTRDプロは、少し遅れて2026年3月のデリバリーが予定されています。
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20年以上にわたり北米市場を牽引してきたタコマは、今回の2026年モデルでの改良により、その魅力にさらに磨きがかかりました。
日本市場への正規導入はアナウンスされていませんが、並行輸入車としての根強い人気もあり、日本のファンからの注目も高まりそうです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。




























