梅雨はクルマがサビやすい!? 湿気放置はNG! 愛車をサビから守る対策とは
未塗装のパーツがサビやすい 自分でできる対策は?
クルマの見えない部分が未塗装の場合もありますが、そもそも未塗装のパーツも意外に多く、細かい部分からサビも発生しやすいと整備士の T氏はいいます。
「マフラーもサビが発生しやすいパーツです。マフラーは走り出すと高温になるため、塗装されていないのが一般的です。またサブフレームやバックパネル(トランクの下部分)などにも水抜き用の穴は空いているのですが、穴のフチや溶接箇所などは保護剤がないため、サビが発生しやすい箇所でもあります」
ほかにも、ブレーキローター内部のピストンや固定用のスライドピン、エンジン周辺でもチェーンやベルトなどを回すプーリーなどもサビが発生しやすいパーツです。
「総じていえるのは、クルマは長時間動かしていないとサビの発生が増えます。ある程度走行しているクルマは各部が正常に作動し、ブレーキローターも使用することで熱が入り、なかの水分なども蒸発します。プーリーも然りです。屋根のない駐車場などで長期間乗っていないクルマなどはサビの侵食も早いと思います」(整備士 T氏)
また、ワイパーアームやブレードを支える部分のスプリングなどもかなりサビやすいパーツです。サビではありませんが、さらにブレードを固定するフックなどは樹脂製が多く、こちらも直射日光などによって劣化が進んで折れてしまうことがよくあるそうです。
サビの発生を防ぐ効果としては「シャシーブラック」と呼ばれる方法があります。おもに足回りや下回りのフレームなどに防腐効果のある塗料などを塗装し防錆効果を狙う方法です。
このとき、黒色で塗られることが多いためシャシーブラックと呼ばれています。
「確かにシャシーブラックを施工されたクルマはサビの発生はかなり抑えられると思いますが、足回りには保護剤や塗装ができないパーツも混在しているため、絶対にサビが発生しないとはいえません」(整備士 T氏)
では、サビの発生を抑制させるために自分でできる対処法はあるのでしょうか。
「手っ取り早いのは、ボディに使用しているコーティング剤を剥き出しのパーツにも塗布することです。このとき稼働パーツにはコーティング剤を塗らないでください。
最近のコーティング剤はポリマー系でもガラス系でもそれほどパーツの稼働を阻害しませんので、ワイパーもブレード以外は塗布してもいいと思います。
また、晴れた日にクルマを動かして内部に水分を残さないように走行することも効果的です」(整備士 T氏)
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サビが出はじめると、クルマは実際に劣化するだけでなく見た目も古ぼけて見えるものです。
いつまでも現役で走り続けてもらうためにサビ対策をしつつ、梅雨の時期を上手に乗り切りましょう。
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