梅雨はクルマがサビやすい!? 湿気放置はNG! 愛車をサビから守る対策とは
梅雨はクルマにとっては過酷な季節のひとつです。雨に濡れたままクルマを放置するとサビが発生しやすくなるといわれていますが、どのように対策したらよいのでしょうか。
鉄の塊であるクルマはサビやすい
本格的な梅雨に突入し、雨が降る日が多くなっています。
雨が降り続く季節はクルマにとって過酷な時期のひとつ。湿気を含む水分は、鉄でできているクルマをサビやすくするといわれています。
なぜクルマにサビが発生するのでしょうか。
サビが発生するメカニズムは、空気中に含まれる水分と酸素が金属の表面に付着することで酸化反応が起こり、時間をかけてゆっくりとサビへと変化していきます。
水分が増加・乾燥を繰り返すと酸化する速度が早まり、さらに日光に含まれる紫外線によって塗装などの保護膜が徐々に劣化して酸化しやすくなるとされています。
また、サビの発生のしやすさはクルマを駐車する環境にも左右されます。屋根付きで水分を含みにくいアスファルトなどの駐車場と、屋根がなく砂利や土などの未舗装の駐車場とは劣化の速度が違ってきます。
生命の維持に欠かせない日光ですが、クルマに関してはできる限り日陰にあるほうが塗装面も痛まずにサビも発生しにくいということになります。
梅雨の時期特有のクルマのサビとはどのようなものなのでしょうか。
クルマの整備やメカニズムに加え、補修などクルマのケアに詳しい整備士のT氏にサビについて聞いてみました。
「サビに関する相談は一年中あるのですが、梅雨の時期は上から雨が降ってくるだけでなく、雨を吸い込んだ路面から蒸発する水分もサビの発生原因となります。
土や砂利などの未舗装はもちろん、アスファルトなど舗装された路面でも長期間クルマを動かさずに駐車していると、蒸発した水分が下から入り込んで足回りやアンダーフロアの各部でサビが発生しやすくなります」
最近のクルマは技術の進化によって塗装膜自体が薄く、さらに合理化の影響でパーツが組み付けられてから塗装されている部分があり、防腐剤や下処理用がしっかりと施されていない部分もあるといいます。
「昔のクルマはエンジンルーム内まで塗装されていることがあるほどしっかり塗装されていましたが、現代のクルマは下塗り(プライマリーや防腐剤塗布)だけで上塗りされていない部分が増えています。
またエンジンルーム内にも水分が入り込み、細かい部分からサビが浮いてくることはよくあります」(整備士 T氏)
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。