メルセデス・ベンツ日本は2021年7月1日、メルセデス・マイバッハ「GLS600 4MATIC」を発表しました。

　メルセデス・マイバッハGLS600 4MATICは、メルセデス・ベンツのラインナップのなかで「SUVのSクラス」と評されるGLSのボディフォルムや先進技術をベースに、最高水準のセダンと同等の高級感と快適性を融合したSUVです。

　フロントにはメルセデス・ベンツのSUVとして唯一、伝統の「スリーポインテッドスター」が輝くボンネットマスコットを採用、フロントグリルは縦方向のピンストライプをモチーフとしています。これは上端が太くなったボートのオールのような形で、フロントグリルを囲むクロームの上部中央には「MAYBACH」の文字が刻まれています。

　サイドはクローム仕上げのBピラーが特徴的です。またDピラーにはメルセデス・マイバッハのエンブレムが装着されます。

　さらにアルミホイールはメルセデス・ベンツ社が製造する乗用車の中で最大の23インチで、ポリッシュ仕上げのマルチスポークデザインを採用しています。

　インテリアで特徴的なのは、SUVならではの高めのヒップポイントです。メルセデス・マイバッハ「Sクラス」と比較すると運転席で250mm以上、後席で280mmそれぞれ高くなっていますが、電動のランニングボードを採用することで乗降は容易におこなうことが可能です。

　この専用電動格納式ランニングボードの全長は206cmで、後部ドア下部がもっとも幅広く21cmを確保しています。アルミニウム製で、表面には滑りにくいようラバーストリップを配置します。格納状態ではサイドスカート内側に隠れているため外部からはほぼ見えず、車体の中心に向けて45度傾けて格納されているため、十分な地上高も確保しています。

　いずれかのドアを開くとアルミ製の電動アームによってランニングボードが姿を現し、水平にセットされます。ドアハンドルを引いてからランニングボードがセットされるまではおよそ1秒です。またドアを開くとAIRMATICサスペンションが車高を25mm下げるため、乗降性も向上します・

　さらにメルセデス・マイバッハGLSはベースとなるGLSの3列シートを2列シート仕様にしたことで、後席をベースのGLSよりも120mm後方に、30mm内側に移動させ、さらにゆとりを感じる広さを実現しています。メルセデス・マイバッハGLSは4人乗りが標準仕様になります。

　インテリアはデジタル技術と上質な素材が融合した高級感漂う空間です。ダッシュボードやステアリングはナッパレザーで覆われています。またイグニッションをオンにすると、MAYBACHの文字と専用の配色によるグラフィックが浮かび上がります。コックピットディスプレイの表示モードは「クラシック」「スポーツ」「プログレッシブ」「ジェントル」から選択可能です。

　内装は5種類のウッドインテリアトリムと3種類のインテリアカラーのナッパレザーの組み合わせが可能です。