「タイヤはみ出してない?」 なぜ不正改造の取締強化を6月に実施? 無意識に違反となる項目とは
例年6月と10月に国土交通省(内閣府沖縄総合事務局)では、「不正改造車を排除する運動」として不正改造車の取締りを強化しています。なぜ6月/10月と決まった日程なのでしょうか。
「不正改造車を排除する運動」が6月・10月に強化されるのはなぜ?
国土交通省(内閣府沖縄総合事務局)では、6月・10月に不正改造車の取締り取締を強化しています。
なぜ、6月に取り締まりの強化をおこなっているのでしょうか。

国土交通省主体でおこなわれる「不正改造車を排除する運動」は、30年前から始められた運動で、毎年6月が強化月間とされています。
また、内閣府沖縄総合事務局では10月に定められ、それぞれ1か月間の間各地での取締りが強化されています。
不正改造車の取締り自体は年中おこなわれていますが、なぜ、6月および10月に強化月間を設けているのでしょうか。
その時期に設定している理由について、国土交通省の担当者は以下のように話します。
「6月と10月に定めている理由は、主に梅雨の時期に由来しています。
梅雨の時期は視認性が悪く、街頭検査などが実施しにくいことも考えられます。
そのため、全国的には梅雨に入る前の6月となり、沖縄だけは10月に実施しています」
不正改造車を排除する運動は、国土交通省および自動車関連の33団体が主導する運動です。
不正改造は環境悪化や事故を促進すると考えられるため、「しない」・「させない」という2点において啓発運動がおこなわれています。
不正改造車を排除する運動として、国土交通省では、強化月間である6月・10月には、街頭検査やポスター設置、政府広報やラジオでの呼びかけを重点的に増やしています。
さらに、国土交通省では一般の人からの情報提供も求めており、各運輸局に「不正改造車・迷惑黒煙情報提供窓口」を設置。
この窓口では、一般の人が自宅近くの不正改造車や迷惑行為をおこなうクルマなどについて相談することができるようになっています。
前出の担当者は、この窓口について次のように説明しています。
「もし不正改造車を見かけたら、直接注意をするのではなく、トラブルを防ぐためにもぜひ窓口に相談してほしいです。
本当に不正改造かどうかのラインは測定器などを用いて確認しないと分からない部分もあるため、直接オーナーに注意するのは避けたほうが良いかもしれません」
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国土交通省では、窓口へ相談されたクルマについて、持ち主へ「不正改造になっていませんか?」という旨のハガキを送付し、注意喚起をおこなっています。
このハガキ自体は、法的強制力があるものではありませんが、まずは持ち主に不正改造を自覚してもらうという重要な役割があるといえます。
























